恋のパズル (ページ36)

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高速に乗り、私達は街の郊外に来ていた。

丘の上にある公園の駐車場に車を止め、下に見える夜景を見ている。

真っ黒のビロードにビーズを散りばめたような光の粒がキラキラと輝いていた。

ほんとキレイ。

ハンドルに顎を乗せ前屈みになりながら
黙って真っ直ぐ夜景を見つめるシム君

ねえ、シム君。今、何を考えてるの？
私はね、今凄く幸せだよ。

私の視線に気づいたシム君は

チュッ

私に近づきキスをしてくれた。

CM『昨日から何回目のキスだ？
五十嵐の事だから、どうせ数えてるだろ(笑)俺の事大好きだし(笑)』

ほんといつも一言多い。

A『ばーか！知らないよ。てか、シム君キス好きだね(笑)シム君こそ、そんなに私の唇好きなの？(笑)』

数えてるけど教えてやんない。
ふふん。私も言い返してやるんだ。

CM『わかんねぇけど、お前とのキスが、なんか気持ちいい』

思いもよらない返事が返ってきた。

恥ずかしげもなく答えるシム君に

私は

A『シム君、今日もうちに泊まっていきなよ。』

　

CM『やだよ。お前のスウェット小さいから、肩凝る』

あっさり断られたのだった。

なーんだ。
盛り上がってたのは私だけか。

CM『五十嵐が俺んち泊まんだよ』

シム君が私に言った。