恋のパズル (ページ31)

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A『シム君、目玉焼きとベーコンとパンしか無いんだけど。それで良いよね？』

CM『何でもいいよ』

フライパンに二つ卵を落とす。

いつもは、一つしか焼かない卵も
今日はフライパンの上で仲良く2個並んでいる卵。
一つはシム君、もう一つは私。

たったそれだけのことなのに嬉しさが滲み出てくる。

CM『何、卵見て笑ってんだ！
気持ちの悪りぃやつだな。』

そんな姿を見たシム君に突っ込まれるけど
良いじゃん。だって嬉しいんだもん。

私の気持ちなんかおかまいなしにシム君は

CM『オレ、これ食ったら家帰るわ』

いきなりー？
え？帰っちゃうの？

A『そうなんだ…帰っちゃうんだ』

シュンとしてる私を見て

CM『なに？寂しい顔しちゃって(笑)
ほんと、わかりやすいな。
でも、マジで帰らないとさ。
さすがにこれじゃな。』

そう言うシム君は私のトレーナーとスウェットを着ている。
凄い格好(笑)
ぴちぴちのスウェットが確かにねと納得した。

CM『一緒に来るか？』

良いの？行く行く！

A『うん！』

CM『やっぱわかりやすい(笑)』

私の感情ってシム君一色だよ。
今だけじゃない。
嬉しくて笑う時も悲しくて泣いちゃう時も
私の心はシム君にずっと前から振り回されてたんだから。

一緒に朝ごはんを食べ身支度をし
私はシム君と家を出た。

シム君はずっと私の手を握ってくれていた。