恋のパズル (ページ26)

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CM『かっこ悪いなオレ。
美咲とはさ、オレがやっとの思いで落とした女なんだよな。
やっと付き合える事になってもさ、
どこか気を遣ってた。
オレ達の間に見えないわだかまりと言うか、
何かがあったんだろうな。
アイツもそれがわかってたんだろうな。

だから、ｷｭﾋｮﾝとあんな事になってしまったのかもしれない。
オレにも原因あるんだろうな。』

シム君は、長々と話し始めて
私は黙って聞くしかなかった。

CM『なんだろうな、さっきも言ったけどさ
ほんと五十嵐となら、包み隠さずなんでも言えるし、見せれるのにな。
五十嵐となら‥‥』

シム君は言いかけてやめた。
私となら何？
その続きは？

CM『やっぱ良いや‥‥‥なんでもない。』

何よそれ。
その続き言ってよ。

A『だから、言ったじゃん。
私にしなよ。
私が彼女の事忘れさせてあげる。』

そう言って、私はシム君をそっと抱きしめた。

なんか、これって男のセリフじゃん！
傷ついた相手を抱きしめてさ
私って、めっちゃ男前じゃない？

そう考えたら
急におかしくなってきて
笑いが吹き出してしまった。

A『ぶぶーっ(笑)』

CM『なんだ！お前！
また俺のことからかったのか！
この性悪女め！』

少し怒り気味のシム君に真顔で私は

A『本気だよ？私。
私はシム君を毎日笑顔にする自信あるよ？』

そう言ってシム君にキスをしたのだった。