恋のパズル (ページ20)

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20ピースページ20

部長『五十嵐飲んでるか～』

ほら来た！
あー、やっぱりこうなるんだ。
ほんと、嫌だ。

そう言いながら、部長は私の肩に手を回してきた。

A『もう、部長！飲みすぎですよお(笑)』

この手をどけぃ！
とは言えないので
私は肩に回された部長の手を
ペチペチ叩き笑いながら言う。

部長『痛い痛い、五十嵐～！』
今度は手を掴んで握ってきた。

ヤダ！本当に勘弁してよ。

シム君！助けて！
目で訴えようとしたら
背後にシム君が立っていた。

CM『部長～。飲みすぎですよ。
女の子の社員の肩を組んで手を握ってたって奥様に告げ口しようかな～(笑)』

私と部長の間に入って座るシム君。

部長『シム！それだけは勘弁な～。うちの、ほんと鬼嫁代表って位怖いんだからさ(笑)』

CM『部長、酒の相手は俺がしますよ。』

シム君は部長のグラスにビールを注ぎながらそう言った。

そして、
小さな声で

CM『五十嵐、あっちの席に移動してろ』
と耳打ちしてきてくれた。

忘年会も終盤に迫り

『二次会参加する人～』

どこからか聞こえてくる。

CM『あー！すみません！俺と五十嵐、不参加で！』

あ、私がもう帰りたいって察してくれたんだ。
ありがたい。

シム君の独断で私達は二次会には参加しなかった。

忘年会も終わり
二次会に参加しなかった私達は駅に向かっていた。

CM『さあ、これからどうする？
二人で忘年会の続きしよっか』

シム君とまだ一緒に居ても良いの？

A『うん！』

嬉しさを隠せない私は
子供のような声で返事をした。

私達は、キラキラと眩しい光の街中に繰り出したのだった。