結婚の条件１７ 〜flashback〜 ページ9
A「えっと…入りますよね？」
ﾊｱｧ…ｯ！何聞いてんだろ！
ﾄｲﾚの前にいて
わざわざﾉｯｸまでされてんのに
突然目の前にいて驚きのあまり当たり前なことをくちばしってしまった
ﾁｬﾝﾐﾝ「…(頷く)」
無表情で頷かれ余計恥ずかしさが増す
A「すみません！どうぞｯ！」
足早にその場を去ろうとした瞬間
腕を掴まれた
A「え？」
私の腕を掴んだままﾎﾞｿﾎﾞｿと何かを言っている
ﾁｬﾝﾐﾝ「…ヵ…紙袋…」
A「え？」
紙袋？
ﾁｬﾝﾐﾝ「えっ…と…その…あぁｯ！もういいです…ｯ！行って下さい！」
苛立った様子で掴んだ手を離すとﾄｲﾚに入ってしまった
A「…私なんかした…？」
凄くﾓﾔﾓﾔとした気持ちのまま店内に戻ると
ﾃｰﾌﾞﾙには魚介を中心にした大皿料理が並べられていた
ﾕﾉ「ご飯は食べたの？」
A「ﾊｲ、一応…」
ﾊﾟﾊﾟ「少しくらいは入るだろう？せっかくだから頂きなさい」
「少しだけなら」と言うと
「僕が入れてあげる！」と取り皿に目一杯料理を盛り始めた
ﾕﾉ「一緒に食べよう！」
いつの間にか席を私の隣に移動し
自分で取った料理をﾊﾟｸﾊﾟｸと食べ始めた
ﾕﾉ「食べる？」
差し出されたﾑｰﾙ貝のﾜｲﾝ煮
A「ぁ、ありがとうございます…」
手で受け取ろうとしたら
ﾕﾉ「食べさせてあげる」
A「え？！」
口元まで貝を持って来た
A「いやｯ！いいです！自分で食べれますか…ｯ！？」
絶妙なﾀｲﾐﾝｸﾞで開いた口の中に押し込まれたﾑｰﾙ貝をくわえた状態でﾄｲﾚから戻って来たﾁｬﾝﾐﾝと目があった
ﾁｬﾝﾐﾝ「…」
ｺﾞｸｯ…
ﾕﾉの後方で微動だにしない視線を見ながら口の中の貝を飲み込んだ
ﾕﾉ「これ美味しいよね！」
と言いながら何気に私が食べた貝の残りの煮汁を飲み込むﾕﾉ
A「ぁ、あの…ｯ！それ…」
完全に間接ﾅﾝﾄｶなのにﾊﾟﾊﾟもﾕﾉのお父さんも見て見ぬふり
そしてﾁｬﾝﾐﾝはというと
ﾁｬﾝﾐﾝ「すみません！お皿追加して下さい！」
店員さんに追加して貰ったお皿に魚介やﾊﾟｽﾀやﾋﾟｻﾞをそれぞれてんこ盛りにして凄い勢いで食べていた
ﾕﾉ「ﾁｬﾝﾐﾝ、そんなにお腹すいてたんだ(笑)」
ﾁｬﾝﾐﾝ「…」
ﾕﾉの言葉も無視して食べつづけるﾁｬﾝﾐﾝ
そんなﾁｬﾝﾐﾝを見て凄く自分が悪いことをしている気持ちにさせられた
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bubu - リナさん» こんな私の話に感情移入までしていただいて恐縮です(>_<) (2014年4月27日 21時) (
レス) id: b2d99be856 (このIDを非表示/違反報告)
リナ - bubuさん» 返信ありがとうございます！3章も読まさしていただきました(*^o^*)ちょっと涙が出ちゃいました…完全に感情輸入しちゃっます(^^;;あと、極悪ユノさんもなかなかイイですね笑 (2014年4月26日 19時) (レス) id: 5fbef72eec (このIDを非表示/違反報告)
bubu - 愛絵理さん» その未来の前にまた、平安時代に戻ります。そのあとのことはクライマックスに… (2014年4月23日 3時) (レス) id: 77f6b33417 (このIDを非表示/違反報告)
bubu - のこさん» こんなことに…っ！ (2014年4月23日 3時) (レス) id: 77f6b33417 (このIDを非表示/違反報告)
bubu - 裕さん» ホンマです… (2014年4月23日 3時) (レス) id: 77f6b33417 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：bubu | 作成日時：2013年12月7日 18時
