結婚の条件１３ ページ5
A「ﾁｬﾝﾐﾝの母君…？」
ﾁｬﾝﾐﾝ「ああ。と言っても、俺を生んでくれた人じゃなくて、育ててくれた人の方…」
育ててくれたってことは
ﾊﾟﾊﾟの奥さんだった人…
ﾁｬﾝﾐﾝが小さい頃亡くなったって後から聞いた
ﾁｬﾝﾐﾝ「ほんとはちゃんと結婚してから会わせるつもりだったんだけどなあ…昨夜夢に出てきて早く会わせろってうるさくってさ(笑)」
A「ﾁｬﾝﾐﾝ…」
ﾁｬﾝﾐﾝ「母上！約束通り連れて来たぜ！俺の妻のA、美人だろ？何だよぉ、父上の娘だって拗ねてんのか？しょうがねえだろ？父上が都に一生戻れないかもしれないって思ってたところ出会っちまったんだからさぁ。」
本当にその場にいるかのように観音様に話しかけるﾁｬﾝﾐﾝ
観音様もﾁｬﾝﾐﾝの話に耳を傾けているように見える
上人「不思議だろう？」
A「おぼ…お上人様」
いつの間にかﾁｬﾝﾐﾝと話をしていたお坊さんが入ってきた
上人「あの観音は右大臣殿が奥方殿がお亡くなりになられた時造られてな…若君殿が時折訪れて下さるのだ。そしてああやって奥方殿と話をされておる…」
楽しそうに話をしているﾁｬﾝﾐﾝ
私たちには見えないけど
ﾁｬﾝﾐﾝにはもしかしたら見えているのかもしれないな…
ﾁｬﾝﾐﾝ「ま、そういうことだからさ、孫は期待しないでくれ…別にいいだろ？子供なんかいなくったって、父上や母上みたいに俺たちも仲睦まじく暮らしていくつもりだから…な！A！」
もちろん頷いた
形なんてどうでもいい
ずっと一緒にいられるなら
それだけで十分…
お上人様に挨拶をしてお寺を後にした
牛車の中からもう一度お寺を振り返ると
お上人様に並んで、あの女の人が立っていた
そして私たちが乗っている牛車に深々と頭を下げた
A「ありがとうございます…お義母さま…」
私たちのことを認めて下さって。
でも未熟な私たちのことをどうかいつまでも見守っていて下さいね…
ﾁｬﾝﾐﾝ「あれ…？やけに騒がしいな？」
屋敷に戻ってくると
皆、慌ただしく動いていた
婆や「お帰りなさいませ」
ﾁｬﾝﾐﾝ「なんだ？なんかあったのか？」
婆や「東宮様が…お二人をお待ちです」
ﾁｬﾝﾐﾝ「ﾕﾉが？！」
思わず顔を見合わせる
婆や「右大臣様もお留守なので、皆、動揺しておるのです。早くお部屋へ！」
ﾕﾉがわざわざ私たちに会いに来るなんて
どうして…？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 427人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
bubu - リナさん» こんな私の話に感情移入までしていただいて恐縮です(>_<) (2014年4月27日 21時) (
レス) id: b2d99be856 (このIDを非表示/違反報告)
リナ - bubuさん» 返信ありがとうございます！3章も読まさしていただきました(*^o^*)ちょっと涙が出ちゃいました…完全に感情輸入しちゃっます(^^;;あと、極悪ユノさんもなかなかイイですね笑 (2014年4月26日 19時) (レス) id: 5fbef72eec (このIDを非表示/違反報告)
bubu - 愛絵理さん» その未来の前にまた、平安時代に戻ります。そのあとのことはクライマックスに… (2014年4月23日 3時) (レス) id: 77f6b33417 (このIDを非表示/違反報告)
bubu - のこさん» こんなことに…っ！ (2014年4月23日 3時) (レス) id: 77f6b33417 (このIDを非表示/違反報告)
bubu - 裕さん» ホンマです… (2014年4月23日 3時) (レス) id: 77f6b33417 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：bubu | 作成日時：2013年12月7日 18時
