結婚の条件１１ *ラスト追加* ページ3
「右大臣様がお戻りになられました」
A「お帰りなさい、父君」
右大臣「ただいま。中将は？」
A「まだ戻ってません」
右大臣「まだ戻らぬ？私より早く退廷したというのに」
A「ﾌﾌ、どこで寄り道してるのでしょうね(笑)」
時間が来たらすぐ退廷(退社)するくせに
まっすぐ我が家には戻って来ない夫
昨日は町の子供たちと川遊びして
びしょ濡れになって戻って来た
これは私の勝手な推測だけど
未だ初夜を迎えられない欲求を他のことで発散してるんじゃないかなぁ…って
右大臣「A」
A「はい？」
右大臣「東宮様のことなんだが…」
ﾁｬﾝﾐﾝ「たっだいまーｯ！」
A「噂をすれば戻って来ました(笑) お帰りなさい！」
右大臣「A…ｯ！」
いいﾀｲﾐﾝｸﾞでﾁｬﾝﾐﾝが戻って来てくれたお陰で
その場を離れることが出来た
ﾕﾉの話なんて聞きたくない
あの日からﾕﾉと女御様のことは何も考えないようにした
それでも
嫌でも
二人のことは耳に入ってくる
「えっ？！お会いにならないの？！」
「そうなの！東宮様が毎日女御様の元へお渡りになるのに、女御様がお会いにならないんだって！」
「だったら吾子様は？！これじゃあｳﾁの若様と姫様がいつまでたっても一緒になれないわ…」
A「…」
あの日
二人の間でどんな話があったのかは知らない
毎日通うﾕﾉを拒む女御様
拒まれても通うﾕﾉ
二人の気持ちにどう変化があろうと
私やﾁｬﾝﾐﾝには関係ないと…
A「お帰りなさい、ﾁｬﾝﾐﾝ」
ﾁｬﾝﾐﾝ「ただいま」
ここでｷｽをするのはいつものこと
あの日を境にｷｽをする回数が増えた
それが私とﾁｬﾝﾐﾝに与えられた唯一の触れ合える愛情確認
いつまで続くかわからない
もしかしたら永遠に初夜を迎えられないかもしれない
それでも構わない
だって私もﾁｬﾝﾐﾝも永遠に愛を誓うって決めたから
婆や「右大臣様…」
右大臣「東宮様と話をしてきた…」
婆や「それで東宮様は何と？」
右大臣「側室を取るつもりはないと…女御様が心を開いてくれるまで努力するそうだ」
婆や「そうでございますか…右大臣様、もう吾子が出来るまでと仰らずに認めて差し上げてはいかがですか…？」
右大臣「私もそう言ってあげたいところだが、ﾁｬﾝﾐﾝもAも今更受け入れはしないだろう…」
婆や「確かに…そうでございますね…」
それぞれの思いの中
神様の気まぐれか
奇跡は起こる…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 427人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
bubu - リナさん» こんな私の話に感情移入までしていただいて恐縮です(>_<) (2014年4月27日 21時) (
レス) id: b2d99be856 (このIDを非表示/違反報告)
リナ - bubuさん» 返信ありがとうございます！3章も読まさしていただきました(*^o^*)ちょっと涙が出ちゃいました…完全に感情輸入しちゃっます(^^;;あと、極悪ユノさんもなかなかイイですね笑 (2014年4月26日 19時) (レス) id: 5fbef72eec (このIDを非表示/違反報告)
bubu - 愛絵理さん» その未来の前にまた、平安時代に戻ります。そのあとのことはクライマックスに… (2014年4月23日 3時) (レス) id: 77f6b33417 (このIDを非表示/違反報告)
bubu - のこさん» こんなことに…っ！ (2014年4月23日 3時) (レス) id: 77f6b33417 (このIDを非表示/違反報告)
bubu - 裕さん» ホンマです… (2014年4月23日 3時) (レス) id: 77f6b33417 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：bubu | 作成日時：2013年12月7日 18時
