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「ただいまー」
「！おかえりなさい！何をお話しされていたんですか？」
「A、この世には知らない方がいいこともたくさんあるんだよ」
「？？」
「ちょっとさとみくん、なぁ〜にうちのAに余計なこと刷り込んでるの？」
帰ってきたころんに肩をつかまれてバランス感覚を失う。
「私はころんのものじゃない」
サッと腕から抜け出してさとみさんの方へと戻ると、明らかに不機嫌そうな表情を見せた。
「あ、A、もう聞いときたいとこ大丈夫そう？」
「はい！さとみさん、ころんの派遣ありがとうございました」
もちろんころんのことも忘れてはいない。
折角来てくれたんだもんね。
「ころん、わざわざ来てくれてありがとう。ほんっとに助かった！」
正直にそう伝えると、顔を真っ赤にしてうつむいてしまった。
「…ころん？顔真っ赤だけど大丈夫…？」
「うっさい！また困ったらLINEちょーだい！さとみくんもありがと！ばいばい！！！」
「事故んなよ〜」
さとみさんが言い終わるよりも早く部屋を出て行ってしまった。嵐みたいだなぁ…。
「嵐が去っていった……。」
さとみさんも同じことを考えていたみたいだ。
みんな考えることは同じなんだなぁと思いクスリと笑いをこぼすと、さとみさんに不思議そうな顔をしてのぞき込まれた。
「ころんにどんな顔してありがとって言ったの？」
「普通の笑顔ですよ。びじねすすまいるってやつです。多分」
「マックで働けるんじゃない？…まあ働かせないんだけど」
「まっく？」
「……？」
またもや聞き馴染みのないワードが出てきて首を傾げると、さとみさんも同じように首を傾げた。
「今日の夕食はマックで決まりか」
「？料理名か何かですか？まっく…」
頭の中でまっくという言葉がぐるぐる巡っていると、突然さとみさんに抱きしめられた。
「？、さとみさ」
「はぁ…なんでそんなにかわいいの。…ほんとに明日から学校行っちゃうの？A、」
「私もできることならさとみさんとぎゅうぎゅうしていたいのですが…」
「しようよ〜。こんなかわいいAを世の中に出すなんて俺、いやだ…」
「私はさほど可愛くはないので大丈夫だと思いますが…」
「Aはかわいいの！…はぁもうどうしよ、いっその事閉じ込めちゃおうかなぁ…」
なんて不吉なことを言うのか。
「そんなことしなくても、私はさとみさんのそばにいますよ」
そう言うと、嬉しそうな顔をしてまた抱きしめられた。
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ネコ日和。 - 純粋少女の罪は深いぞ😂 (2022年8月19日 12時) (
レス) @page13 id: 18b130b5d8 (このIDを非表示/違反報告)
春桜(プロフ) - にぁさん» 悲しいとき〜悲しいとき〜間違えて違うページストックを出してしまうとき〜 (2020年11月7日 15時) (レス) id: 5c94dbd8ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にぁ | 作成日時：2020年11月7日 14時
