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§4§ ページ4

イリクとルチルは好敵手であった。
運動神経などは男女の差があるため比較はできないが、勉学の面では双璧と呼ばれるほどだ。学年主席と次席は常に二人が維持していた。
しかし、二人はどちらもそれを鼻にかけたりはしなかったし、二人は天才などではなかった。

人間というのはある程度までは才能で成長できるが、ある程度から先に行くためにはやはり努力は必須なのだ。
二人は早いうちからそれを悟っていた……というわけではないが、二人共親が権力上位者であるが故、子どもである自分らも上位であらねばならないと教えられていた。
故に、自分の限界を感じると努力を始めた。その努力の結果が今の二人を形作っているのである。





こんなにもそっくりな二人に違いがあったとするなら、やはり最大のものは、「親」だろうか。

権力地位、男女の差は当然として……イリクとルチルでは、親の質が全く違った。



それが二人の明暗を分けたとも言える。

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設定タグ:オリジナル , 悲恋 , シャルル   
作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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作者名:瑠色 | 作成日時:2017年10月2日 23時

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