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第3話 ページ10

心斎橋から道頓堀へ移動する。そう、1番の目当てはグリコである。グリコを見たら誰でも一度はあのポーズをやって、写真を撮ってもらいたくなるはず。彼女も例外ではないだろうとふんでやってきたのだ。しかし、半分予想していた通り彼女はグリコを見たところで写真を撮ろうとは思わないらしい。うーん、こうなったらあれしかないか。観覧車。近くに珍しい形の観覧車があることは予習済みである。じつはこの道頓堀沿いのドンキホーテのなかにあるらしいのだ。
それはすぐに見つかった。たしかにすごい形をしている。この観覧車、円形でなく小判形なのだ。これは乗りたいかも。と思って入場料を見るが何度見ても高い。多分三度見くらいしたと思う。彼女もこれはちょっと高いと思ったということで観覧車は乗らないことにした。これで予定が1つ潰れた。何か追加して埋めあわせよう。その前になんばまで来たのだからグランド花月に彼女を連れていくことにした。彼女の好きな芸人の等身大パネルがあったのでこれは写真撮れる、と期待したがやっぱり彼女はスルー。ただ、だいぶん未練がましそうだった。本当は写真撮りたいのかな、と思い聞いてみるも、いらない、の一点張り。写真のことはとやかく言わないでおこう。きっともめるだけだ。けれどもツーショットは諦められない。まあいいさ、まだ僕には2人で写真を撮るための奥の手が残っている。まだ僕の手のうちは明かさないが、奥の手と自分で名付けるあたりはきっと卑怯な手を使うのだろう、と読者の皆さんには想像していただきたい。それはさておき、僕らは吉本のグッズを買いあさり、ニコニコとしながら次の目的地へと向かった。

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設定タグ:男主 , 長編 , 創作   
作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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作者名:チャルさん x他3人 | 作成日時:2020年3月30日 23時

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