第5話 ページ24
空中回廊に到着する。まずはガラス張りのトンネルをくぐる。下にはかの有名な大階段が見える。大階段もライトアップされていて、上から見るとなおさら綺麗なのだ。しばしそこで立ち止まる。その間にも誰も人は来ない。手を繋ぎながら先へ進む。その間僕は彼女の右側のポジションを死守する。彼女にずっと右を向いてもらう必要があるからだ。なぜ?今にわかる。数メートル歩く。唐突に、左向いて、と彼女にいう。あっ、と言って彼女の目は真正面に見える京都タワーに釘付けになる。そう、「突然現れる」京都タワーを見て欲しかったのだ。綺麗にライトアップされている。今回は緑色だ。白が1番個人的に好きなライトアップ色なのだがまあ緑でもよかろうもん。写真を撮る。もちろん彼女はやたらとそのときだけは僕から距離を取る。京都に来たら何がメインか?と聞かれたときに僕はここを挙げるかもしれない。それくらい穴場かつ夜景が綺麗なところなのだ。昼間は結構人通りが多いのだが。ゆっくりとエスカレーターを降りて駅のホームに向かう。今度は泊まりにしない?と提案してみるも、日帰りがいいそうだ。まあ日帰りの方が楽だもんね。電車に乗る。今日も楽しかった。
帰ってからの電話で夜が明けて徹夜してしまった。やってしまった。今日の日常生活に支障が出るのは確定してしまった。一方彼女の方はよく徹夜をするそうで、全然平気らしい。すごいな。僕なんか徹夜初めてなのに。次どこ行こうか。また京都?いやいや…。
頭が回らない。寝たい…。
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作者名:チャルさん x他3人 | 作成日時:2020年3月30日 23時