好きにしいや 【JK】

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「いらっしゃい。久しぶりだね。」


座らされた椅子でどうしたものかと俯く私に、低くて優しい声がかけられる。


「…あ、こんばんは。て、テヒョン…さん？」


「うん。テヒョンさんだよー。…………元気？」


柔らかい綺麗な笑顔の後に、唐突にきかれた言葉。
王子みたいやけど、どこか不思議な雰囲気のテヒョンさん。



「…元気？元気ですよ？」


「……そう？ならいいけど。今日は帰らない？」


「…はい、前はすみませんでした…。大丈夫です。」


「ふふっ、大丈夫な人は大丈夫って言わないけどね。」


「………？」


なんか引き込まれそうな瞳。王子の言葉がわからへんくて首をかしげていると、ずいっと壁が現れ前が見えへんようになった。



「テヒョンイヒョンはダメ！」


壁が王子を威嚇してる…。


「グガ、ひどい…。Aちゃんとお話してただけのに。ね？Aちゃん。」


「あ、は、はい…。」


まっぶしっ…、

キラッキラの王子スマイルに思わず頬が赤らむ…。


「もぉ！Aのアホ！見たらアカン！」


「見たらアカンてなんでやな…。」


「な、なんでも！ほら、テヒョンイヒョンは仕事してください！」


「せっかく２人にチケットあげたのになぁ…。」


「うぐ…、」


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