好きにしいや 【JK】

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「あー、…Aは、夏休みはどうするん？」


いつもの帰り道、唐突に聞かれる。
大学の夏休みはとにかく長い。違う大学やけど、ぐーちゃんのとこもそうなんやろう。


「何回か友達と遊ぶ約束はしてる。あとはバイトくらいかなー。夏休みやしたまにお昼も入るで。」


「俺もバイトが多いなぁ。実家は？帰る？」


「一回は帰るつもりやで？まだ決めてへんけど。」


「俺もまだ決めてないけど…。あー、……一緒に帰る？」


「予定知らんけど、好きにしいや。」


「やった！じゃぁ、また決めよな！」


嬉そうやな。ぐーちゃんそんなに実家帰りたかったんか。一人暮らし４ヶ月もしたらちょっとホームシックになるんやなぁ。



「えー、っと。ほかには？」


「ほかに？」


「空いてる日は、ある？」


「今言った予定以外は今のとこないけど？」


なんか言いにくそうなぐーちゃん。


「えっとな、あの、この間テヒョンイヒョンから、水族館のチケットを貰ってさ、」


「へぇ。王子に。」


「王子？……王子ってなに？え？A？まさか…。」


「王子と水族館行ってくるん？」


「なんで俺とヒョンでいくねんな…。あの、…A、一緒に行かへん？」


「ぐーちゃんと？」


「そう！…アカン、かな？」


「別にええけど…。」


ぱぁっと笑顔になるぐーちゃん。その顔かわい。


「そんな行きたかったん？そやけど、幼なじみとや無くて女の子誘ったらエエのに。」


「……なんで？……………Aやって女の子やん…。」


「そらまぁ女やけども。そーゆーんじゃなくて、折角行くんやったらデートしてきたらエエのにってことやん。」



………あのバイト先の可愛い子とかさ。



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