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A「はぁ………はぁ………っ」
何とか森を出ることができた私は、もう秋田が逃げないように優しく抱きしめながら乱れた息を繰り返していた
さっきの鶴丸はどこの刀剣なのだろうか、私達を庇って熊と戦っていたが無事だろうか
色々な疑問が頭の中に湧き出てくるものの、疲れた脳みそはその疑問を解消するために機能しない
だが逃げる途中一際大きな獣の雄叫びが聞こえたため、きっと熊を倒せたのだろう
秋田「あっ、の……桜蝶姫様………僕……っ」
暫くしてやっと落ち着いてきたとき、腕の中で大人しくしていた秋田が震える声で言葉を紡いだ
抱きしめていた身体を離し彼と目線を合わせる
秋田「っ、ごめんなさいっ！誰にだって、誰にも言いたくないことの一つや二つあるって……そんなの、兄弟の多い僕には自分のことのように分かるのに……っ！なのにっ、僕………」
大粒の涙を流しながら、それでも私と目を合わせたままで必死に言葉を発していく秋田
そんな彼の姿がとても格好良く見えて、自然と頬が緩んだ
A「……私こそごめんなさい。自分でもあまり掘り下げたくない話なので如何しても自分から言うことが出来なくて……」
紅葉さんと蛍丸のときはもう仕方がなかったとしか言いようがない
折角傷を隠せてたアンダーシャツ破られて、何の傷か？って射殺さんばかりの視線を投げつけられたら誰だって自白するだろう
でもな！！
ホントは言いたくないんだよ！！
何が楽しくて自分の黒歴史としか言いようがない過去を説明しなければならないんだ！！
そんなことを考える私の顔が険しかったせいか、顔を歪ませて下を向いてしまう秋田
ごめん、ごめんって
先程とまったはずなのに又しても泣き出そうとする秋田を安心させるため、頭の中の思考を一度全部飛ばして笑いかける
A「さぁ、帰りましょう秋田様。皆様きっと心配していらっしゃいます」
秋田「っ、はい！」
溢れかけた涙を拭い何とか笑ってくれた秋田にホッとする
伸ばした手には私より一回りほど小さい手が重ねられ、その手はとても温かい
森を出るときなりふり構っていなかったため私も秋田も切り傷や擦り傷が所々に見られるが、熊にやられることと比べれば全く大したことはないだろう
この程度で済んだのはあの鶴丸のおかげ
次彼に会ったとき、きちんと礼をしたい
チラリと見えた赤いリングを鮮明に頭に浮かべながら、ゆっくりと一本道を海に向けて歩き出した
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りんご(プロフ) - 柄ラーさん» うちのニキは真剣必殺あんま出してくれないですね………ごこちゃんの確率がめちゃクソ高いです (2017年12月27日 12時) (
レス) id: 4be69f9f7e (このIDを非表示/違反報告)
柄ラー - わかります。！！なので、真剣必殺率が高いです。 (2017年12月27日 7時) (レス) id: 8cd9c67edd (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - 柄ラーさん» 私の所の子も結構やりに狙われますwwまぁその分何故か絶対粟田口の子が一撃で仕留めるんですけどねぇww (2017年12月26日 23時) (レス) id: 4be69f9f7e (このIDを非表示/違反報告)
柄ラー - うちの本丸のニキは、よく柄までとおして、高速槍にねらわれています。じまん（笑）の初鍛刀です。 (2017年12月26日 11時) (レス) id: 8cd9c67edd (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - 出巴さん» リアルは冬休み入ったので落ち着いております！作る話も大体まとまってきました。が、最近出てきた刀剣男士たちのキャラが曖昧なので勉強中ですww年内には続編出したいと思っていますので、それまで待って頂けると嬉しいです！お待たせして申し訳ありません！ (2017年12月26日 2時) (レス) id: 4be69f9f7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんご
| 作成日時：2017年9月8日 17時
