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訪れたコクハクの時 ページ10

「もう一回俺にトス上げさせてくれ」
「トスを呼んでくれ!!エース!!!」
「スガァ−−ッ!!!」
「俺が居ればお前は最強だ!」



気づいたら、試合が終わっていた。

気づいたら、途中からスコアをとれていなかった。

気づいたら、みんなが私を何事かと取囲んでいた。


気づいたら、顔がぬれていた。


清水「A....?」
菅原「どうした!どっか痛いの!?」
西谷「旭さんじゃないっすか?そんな顔してっから」
田中「おいノヤ!それがホントだったらどうすんだよ!!」
東峰「田中....お前まで....」
日向「どうしよっシロユキさん、な泣いてっ」
影山「日向ボゲちょっと黙っとけ」


申し訳なさと情けなさと、とんでもない虚無感が襲ってきて。

スコアノートを胸に抱えて両手で顔を覆いながらしゃがみ込んだ。


A「ごめんなさいっ、....ごめ、なっ、」


馬鹿だ私は。大馬鹿者。

口から溢れるのは嗚咽と、その合間に漏れてくる謝罪の言葉だけ。


するとふわっと、私の前に誰かの気配を感じた。

澤村「言わなきゃ、俺たちはなにも分かんないぞ」

しゃがんで目線を合わせた主将が、無理矢理私の両手首を離して、まっすぐ、そう言った。


澤村「助けさせてくれ」

流れる涙は先程よりも勢いがなくなって、私は首を縦に動かしていた。


*****


しかし、もう学校から出なければならない時刻となっていて、とりあえず一旦部活を終わらせて、坂ノ下を借りて話をしようということになった。

烏養「まっ、チームメイト同士そうやって向き合うことも大切だ」

コーチは「何かあったら呼べよ」なんて言って奥に消えていこうとしたが、それを止めてやった。

この人にも、きちんと私の覚悟を聞いてもらわなきゃ。

そしたら彼は頭を撫でてくれたんだけど、なんだろう、さっき別れ際に誠さん達にも撫でられた。

烏養「気づかなかったが、知ってから見るとやっぱお前アニキに似てんな」

軽く笑いながらカウンターに腰を下ろすと、そのタイミングで戸締りやら見回りやらで遅れた武田先生も登場。


いよいよだ。


4月と言っても日が落ちればまだまだ冷たさの残る宮城の空気を、深く、吸い込んだ。

《番外―5》→←歓喜に期待に、



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(つд;*) - 続きとっっっても気になります!!更新fightです!!o(*⌒O⌒)b (2016年11月20日 18時) (レス) id: f461286a31 (このIDを非表示/違反報告)
猫月 - 続きすごく気になります!更新頑張って下さい! (2015年8月19日 13時) (レス) id: 15db70071b (このIDを非表示/違反報告)
ありん - 続き気になる〜更新どんどんオネシャス! (2015年5月17日 23時) (レス) id: 8d93bbab11 (このIDを非表示/違反報告)
もやし - とうとう夢主ちゃんがみんなに!!続き気になります!ゆっくりでもいいので更新頑張ってください! (2015年5月2日 23時) (レス) id: a8ec826fd7 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃき子(プロフ) - みやびさん» ありがとうございます!赤司くんですね~?フフフ←登場まで待っていてください(笑)頑張ります!! (2015年1月5日 13時) (レス) id: de1b1c7645 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちゃき子 | 作成日時:2014年8月22日 17時

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