天沢さんは今日も甘い (ページ5)

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『う、うぉ来ちゃった、宮崎...！！』

あの感動秘話の翌日。愛するオリックスにさよならを告げてキャンプ地となる宮崎に来た。
感動に浸っていると何度も来ただろと由伸にチョップされた。

『いたっ、おまえ福也さんに言うからな...！福也さんに、さち、やさんに.........』

｢？？｣

『わァ.........あ......』

山本｢ホームシックはやっ｣

宮城｢福也さん大好きっすね｣

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山本｢宮城たち先行っていいよ。おれコイツなんとかするから｣

お願いしますと頭を下げる宮城たちにおう、と返事をする。あとはこのバカを何とかするだけだ。これはあの人に電話するしかない。
スマホを取りだして通話ボタンを押す。
3コールくらいして幸いにも電話に出てくれた救世主。

山本｢お疲れさまです山本です｣

｢おー、電話してくんのはやくね？笑｣

いやほんとにそれ。これから先が思いやられる。(満更でもない)
いまだに鼻を啜ってるAを呼ぶ。

山本｢おいバカ、これ見ろ｣

『？......福也さん！？』

｢おー元気にやってるか？って、なに泣いてんの！｣

福也さぁあああ！とスマホにしがみつくA。おい鼻水つけたら許さねぇぞ。

山本｢福也さんすみません。このバカが駄々こねて仕方なくて｣

バカとはなんだバカとは！！と横で騒ぐAを無視する。すると福也さんは笑って

｢2人とも頑張れよ。お前らならやれる、応援してるから。宮城たちにも言っといて｣

山本｢はい。ありがとうございます頑張ります｣

じゃーなーと電話を切る福也さん。

ちょっと涙が出そうになったのは秘密。

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『あれ、由伸目赤くない？』

山本｢赤くねーしこっち見んなばか｣

『いつにも増して辛辣っっ。...恥ずかしがんなって！』

山本｢..........｣

『まって無言で置いてかないで』