お話いろいろ「2」

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3.気温が下がったのは気のせいかな


宏「たいすけぇぇ！！」


収録が終り気が付けば、オレ以外メンバーは帰ったと思っていた。

仕方なく一人寂しく楽屋に戻る時だった。

目の前に大好きな人の後姿を見つけた。

オレは嬉しくなって走り寄っていた。


太「ひろ？」


すぐに気付いてくれて顔をオレに向けてくれた。


宏「太輔やっぱり！！いい匂い〜〜。」

太「そう？」


太輔はそのまま俺を抱き上げてくれる。

ここは楽屋の前だと言うのに・・・オレも嬉しくてつい太輔に抱き着いていた。


太「どうした？今日は甘えん坊だね。」

宏「イヤ？」

太「まさか、嬉しい。」

宏「太輔、大好き。」

太「あぁ、俺もだよ」


太輔の腕の中は暖かくて安心できる。

普段、お互いに中々都合が会わずゆっくり出来ない事の方が多い。

だから。今日のこんな日は凄く嬉しくなってしまいう。

甘えてたくなる。


宏「太輔。」

太「なに？」

宏「今日ね、滝沢君が電話をくれて何か渡したい物があるからって言うから貰いに行って来るね」

太「・・・・・・そう・・」

一瞬、間があった様な・・・それでも、黙って出かけたら太輔が怒るから話してるのに。

気のせいが抱き上げる太輔の手に力が入った気がするけどって、ここまだ楽屋前だった！！


宏「太輔、取りあえず中に入ろう。」


楽屋に入ってもオレはずっと太輔の膝の上で、話の続きをする。


宏「それでね、大倉もねお土産あるから取りに来いって。」

太「・・・・・出た・・大倉君・・」


太輔に背を向けて膝の上に座っているから太輔がどんな顔をしてる分からない。

それでもオレの話はまだ続いている。


宏「ん？太輔どうした？そうそう、薮がね・・・わぁ！！！」

太「ひろ！オレはお前に言いたい事がある！！ひろが楽しそうに俺以外の名前を呼ぶのはやっぱりムカつく。」

宏「え、それは無理だろう。この世界にはオレと太輔と二人っきりじゃないんだから」

太「二人っきり・・・二人・・きり・・・」


背筋が凍るとはこの事なんだと今実感をした。

綺麗な顔は冷たく微笑んで目は決して笑ってない。

宏「あはは・・・気温が下がったのは気のせいかな〜〜」

太「フフフ・・。」

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