お話いろいろ「2」

腹黒君にびびる恋人のお話 ページ27

1.なんか目が笑ってないんだけど


やばい、怒っている・・・。

太輔はお人好しで優しいくて素敵な恋人。

オレは本当の太輔を知っている。


宏「たいすけ〜久しぶりに二人で買い物だぞ？」

太「・・・・・・」


わぁ〜怒ってるよ・・・。

一度、こうなったら中々機嫌を直してくれない。

オレはもう一度考える。

どうして、こうなってしまたのか？

ニカと飯に行った事か？それは毎度の事だよな

大倉か、毎回ではないが・・・太輔も知っている。

嫌がってはいるがそこは割り切っているはず。

何とか許してくれている。

駄目だ！分からない！！仕方ないのでオレは太輔に直接聞いてみる。


宏「太輔・・・怒ってるよね？」

太「・・・・・そう、思う？」

宏「まぁ、明らかに怒ってますよ。」

太「そうだな、怒ってる。」

宏「どうしてですか？」

太「分からないの？」


その、瞬間・・・オレは背筋が凍りついた。

どうやら、オレは・・・太輔の逆鱗に触れてしまったようだ。

でも、オレはどうしても理由が分からず・・


宏「はい、どうしても分からない・・・です。」


はっきり言ってみた。

太輔は辺りをキョロキョロと見渡すと・・・


太「ッチ！あいつもだ・・・そっちもか！！！」

宏「太輔？？」

太「まだ、わかってない！！」

宏「えぇぇぇ〜まさかの逆切れ！！」


そして、太輔はある所に指を指した。


太「見えてる！！」

宏「見えてる？・・・・あっ・・まさか・・これ？」


俺が着ている首元が大きく開いたTシャツ。


太「開きすぎ。屈んだら見える！絶対見る！ひろの可愛いピンクの小粒が見える！」

宏「......」


太輔の怒っている理由はどうやら、この首元がポイントのTシャツだった。


太「ひろはそんなに人に見て欲しいの？」

宏「え、そんな・・気にしてないし・・・」

太「ほう、気にする様にかなりのお仕置きが必要だな。」


かなりって、なんだよ！！と、オレは声にならない声を心だ叫んでいた。

そっと、太輔の顔を見て・・・やっと出た言葉・・。


宏「なんか目が笑ってないんだけど！」


太輔に腕を引かれそのまま家まで帰る事になった。



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お題はお借りしております。
このシリーズ少しだけ続く予定です。

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