第九十四話 ページ4
Aは倒れた炭治郎の元へ向かおうとするが、ふと鬼の身体に視線を向ける。
「っ!
(頸を斬られた筈なのに、消滅していない!?)」
日輪刀で頸を斬られれば、必ず鬼は消滅するはずだ。
だが、目の前では鬼の胴は立ち上がり、蜘蛛の糸のようなもので頸を吊るし、喋っている。
累「僕に勝ったと思ったの?
可哀想に、哀れな妄想して幸せだった?
僕は自分の糸で首を切ったんだよ。
お前に頸を斬られるより先に。」
炭治郎が動き出した鬼に気付いて、地面を這って禰豆子の元へ行こうとするが、身体言うことを聞かず動けないでいる。
『(どうする!?
私が出て行って炭治郎を結界で守る?
だけど、別々の場所にいる禰豆子ちゃんと炭治郎を結界で守るには範囲が大きすぎる!
あの鬼は近づいた私にすぐに気がつくだろう。
炭治郎や禰豆子ちゃんを人質に取られるかもしれない。)』
動けない炭治郎にどんどん近づく鬼。
累「もういい。
お前も妹も殺してやる。
こんなに腹が立ったのは久しぶりだよ。
そもそもなんでお前は燃えてないのかな。
妹の力なのか知らないけど苛々させてくれてありがとう。
なんの未練もなくお前達を切り刻めるよ。」
『!(弓なら不意をつける!
放ったらすぐに炭治郎と禰豆子ちゃんの下へ!)』
Aが弓を構える。
累「血鬼術、殺目篭」
炭治郎の周りに糸の篭のようなものが現れる、どんどんと狭ばまっていく。
Aが炭治郎を囲む糸を目掛けて、矢を放った。
『いけっ!』
「バシュッ」
矢は一直線に糸へと向かう。
「ジュッ」
そして、鬼の糸を消滅させた。
累「何っ!?(最硬度の糸が!)」
「タンッ」
『炭治郎、あとは任せて。』
Aが炭治郎の前に立ち刀を構える。
炭「A…?」
今にも気を失いそうな炭治郎が霞む目でAを捕らえる。
『私の大切な人の命は絶対に奪わせない!』
累「お前が矢を放ったの?
僕の最硬度の糸を…あれは破魔の矢?
あぁ、お前…巫女か。
無惨様が探してたっけ。
お前は手足を捥いで無惨様のもとに連れて行ってあげるよ。
血鬼術、刻死牢」
『破魔の呼吸、漆ノ型、天照!』
無数に襲いかかる糸を全て斬るA。
累「鬱陶しいな。そうだ。こうすればいい。
血鬼術、殺目篭」
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琴音 - めちゃくちゃ、キュンキュンしました!ありがとうございました🙇(とくに炭次郎のところ) (2022年3月24日 17時) (レス) id: 65eb06c570 (このIDを非表示/違反報告)
れーー - つづき待ってます (2020年10月30日 23時) (レス) id: 69c853c22b (このIDを非表示/違反報告)
ミナリンスキー - 全然大丈夫ですよ。書ける時でもいいので、いつでも待っています。宇髄さんはからかうの上手いけど、主人公ちゃんは照れていたしなぁ。宇髄さんに抱きしめてもらいたい、なんちゃって( -∀-) (2020年8月18日 1時) (レス) id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
月城(プロフ) - ミナリンスキーさん» はじめまして。コメントありがとうございます!最初から読んでくださり、ありがとうございます!仕事が忙しくて更新が滞っていますが、頑張って更新できるようにします!今後もよろしくお願いします。カナヲちゃんとの絡みも入れていきます! (2020年8月8日 22時) (レス) id: 9dff787f75 (このIDを非表示/違反報告)
ミナリンスキー - はじめまして最初から読んでいます。炭治郎との関係がますます気になります。カナヲちゃんとはもっと仲良くなってほしいです。続き楽しみに待っています。 (2020年7月30日 1時) (レス) id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月城 | 作成日時:2020年6月28日 22時