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体を離すと
大粒の涙が伝う彼女。
「裕太……嘘じゃないよね?」
「……嘘じゃない。」
この気持ちは嘘かもしれない。
だけど、結婚することは嘘じゃないよ。
「嬉しい……」
「好きだよ、俺から離れないで。
ずっと一緒にいよう。」
もう大切にしたいと思った人が
離れていくのは沢山。
動機は周りと違うくても、
離したくないと思ったのは本当。
.
それからGW開け会社のエレベーターで
運悪く(?)ガヤと同じになった。
「おっぱよー」
「なんかテンション高くない?」
普段こんなテンションにならない
俺がこんなテンションだと
流石にビックリするか。
「俺さ、結婚するわ」
「え?誰と?」
「杏奈。」
「まじで?!!!」
エレベーターに響き渡るその声。
まじ揺れるって……
「早くね?まだ半年も経ってないよな?
てかそんなにいい女なの?なに?
なんでそおなったの?なになに?」
質問が多すぎて全然入ってこねぇ。
「ちょ!!今日飲みに行こ!!約束な!!
俺の残業手伝えよ!!」
ピンポーン、8階です。
そのまま駆け足でフロアに向かったガヤ。
また置いてかれたよ。
「おはよー、おはよー、お、宮田!!」
フロアには宮田しか居なくて
「あ、玉森さん!おはようございます!
今日なんか機嫌いいですね!」
「別に良くねぇよ」
「宮田!!玉結婚すんだって!!」
って、何で先言っちゃうかなあ〜
「まじっすか!おめでとうございます!」
って手握られてた。
「離せよ!気持ち悪いな!」
そう思い、荷物だけ置いて
毎朝の眠気覚ましのコーヒーを取りに
給湯室に向かった
「はは、まじで嫁には感謝してるよ〜」
「いや北山さんやっぱり
奥さん大事にしてんだな〜って
伝わってきました」
そこに居たのは北山さんと二階堂。
「おはようございます」
「おはよう」
連休明けの最初の日だけ
北山さんこっちに来るんだよな
「じゃ俺仕事の準備してきますね」
って二階堂行っちゃうし
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作者名:みつこ | 作成日時:2018年5月19日 0時