愛してんだ。2 (ページ29)

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｢玉森さんに私の気持ちなんて｢わかるよ｣

痛いくらい。

｢ガヤの事好きなんでしょ？
不倫はダメだって気づいたって
今日言ってたじゃん。｣

下向いたまま、こっちを見ない。

｢悔しいの、頭ではわかってるけど
心がついていかない。｣

溢れ出した涙を必死に拭い
訴えかける彼女。

本当はまだ好きなんだよね。
だけど前向いて幸せになりたくて
他の人と付き合ったんだよね？

だけどいざ目の前にすると
抑えてた気持ち溢れ出ちゃって
止めらんなくて、
心がズタズタになる感覚。

どれだけ頭でわかってても
完璧に終わりを告げられても
心がゆうこと聞いてくれない。

不倫は犯罪。
そんな事当たり前の事。
全部理解して何年も掛けてやっと
飲み込めたと思った事実、

〝子供が産まれた事実〟

『悪いな、黙ってたわけじゃねぇんだ』

『裕太……ごめん』

なんで2人して謝んだよ。
夫婦なんだから当たり前のこと。
そお思って……ううん、思うようにしてた

『本気なわけないじゃないですか』

『結婚してるんですよ』

自分で言った言葉。
強がりだっただけだよ。

本当は大好きで心の底から愛して
求めてた人だった。
だからこそ嫌われて、このまま目の前から
消えてくれればいいのにって思ってた。

『私は……本気だったよ』

一方的に終わらせた気持ちは
終わってなくてただ蓋してただけ。

そんな言葉聞きたくない。

｢玉森さんなんかにこの辛い気持ち……｢わかるよ｣

頭にふわっと手を置いくと
立川さんの目から大粒の涙が零れた。

俺だってそおだから。

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