4年目の方針 -ut ページ7
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今日はこの国が出来てちょうど4年目。
つい先程まで食堂で所謂3周年記念パーティーが行われていたのだが、今私はバルコニーへと足を進めている。
理由は、しれっとその空間から抜け出した私が想いを寄せる相手。
まぁ、鬱先生とか言う女たらしの事なのだが、その後ろをつい追いかけてきてしまった。
どうせバルコニーに居るのだろう、と踏んだ私の予想は正しく、彼はそこに居た。
バルコニーで1人タバコを吸う、その後ろ姿を少しの間独り占めし、それから声を掛けようと口を開いたのだが、それよりも早く 私が大好きな透き通っていて少しだるそうな声が響く。
｢Aちゃん、パーティー飽きてもたん？｣
城下町の女共への媚びへつらう声ではなく、この世の女の中できっとおそらく私だけが聞くことが出来る。
そう確信させるほどの気を抜いたゆるい声。落ち着く綺麗な声。
大先生はあまりにも答えない私を暫く見てから、こてん と首をわざとらしく傾げた。
『そんな感じ。大先生も、そうなん？』
｢__いや、なんかタバコ吸いたなってん。｣
『そっか。』
大先生は私から目を離し、城下町なんかよりもっと遠くを見ているような、そんな顔をしていた。
そんな彼に敢えて触れずに、それから静かに大先生の隣へと向かった。
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でふぉ - すごく好きです。好きな作者さんばかりで、もっと早く読めばよかったと悔やんでおります。皆さん口調に違和感がなくて、入り込みやすくて好きです。ドキドキしたり、涙腺が少し潤んだりして、とても面白かったです。ありがとうございます。長文失礼しました。 (2019年8月22日 17時) (
レス) id: edb0d1df06 (このIDを非表示/違反報告)
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