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「やりますよね、先輩」
「え、普通にやんねぇけど」
「やれよ」
「なんでやねんめんどくさいやんか」
なんで自分から地雷源に足突っ込まなきゃならんのだ。
どうせ負けてえっちなルートがオチだ。目に見えてわかる。夢小説だからな。
「＿＿＿じゃあ、不戦勝ってことでいいっすか？」
「……は？」
後輩が嘲りの念を孕んだ口調で話し出す。
「だって、先輩負けるのが怖いんすよね？」
「んなこと言ってねぇやろ」
「いいんすよしなくても」
＿＿不戦勝でいいならね
再度念押しをするかのように彼はそう呟いた。
ピキリとこめかみに青筋が走るのがわかる。
私は短気が服を着て歩いているようなものなので、こういう煽りにはとても弱い。
すぐ挑発に乗ってしまうチョロクソ女なのだ。
「…っああもう！！やればいいんやろ！？お前負けたら覚えてろよ！！」
「ははは、草」
「てめえ…」
また舌打ちを鳴らしながら、私はコントローラーを握り直して横に腰掛けていた後輩の前に座った。
「ッ！？は！？先輩突然なんすか…！？」
「ちょっと足開いて」
「え、は…！？何…」
「いやあんたの足の間に座るから、ほらあくしろ」
せめてもの邪魔をするためだ、致し方ない。
「ほら早く×ボタン押してルームに入っ……
……なんしてんの」
「いや…貴重なデレだなって…」
「きもちわる…」
口元に手を当てている彼を横目に、私は盛大にため息をついた。
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でふぉ - すごく好きです。好きな作者さんばかりで、もっと早く読めばよかったと悔やんでおります。皆さん口調に違和感がなくて、入り込みやすくて好きです。ドキドキしたり、涙腺が少し潤んだりして、とても面白かったです。ありがとうございます。長文失礼しました。 (2019年8月22日 17時) (
レス) id: edb0d1df06 (このIDを非表示/違反報告)
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