42.私のビジュアルセンター ページ11
合宿の練習場として使用されている施設のロビー。
そこには休憩中の練習生や、鏡のある部屋が空くのを待っているチームが自然と集まる場となっている。
そしてたわいも無い会話や、置かれている定点カメラへのアピール合戦が繰り広げられているのだが、今日の議題は宮里の一言によって決まった。
「ねぇA！Aのビジュアルセンターって誰？！」
数日前、練習生達に101人の中で1番カッコいいのは誰かというアンケートがとられ、その結果をもとに空き時間を利用して各練習生たちの撮影が行われていた。
彼らの中でのビジュアルセンターのランキングが発表されたところで、次の興味はAのビジュアルセンターは誰かというところに移ったようだ。
「え？私のビジュアルセンター？」
「そう！やっぱAも拓実なわけ？」
「んー、私はねぇ…」
周りの練習生達は、そわそわとAを見つめる。
特に今回のビジュアルセンターにランクインした者は少しの期待を込めてAを見ていた。
「やっぱともかな！」
「えぇ！おれ？！」
パッとAが安藤に視線を向ければ、目があった安藤はパチクリと瞬きした。
周りの練習生達は、おお、と声を上げてニヤニヤと安藤を見るが心の中では自分では無いのか、と少し落胆している。
「ええー！俺じゃないば？」
「いやソルもカッコいいよ。てかみんなカッコいいよ。でもさぁ…ともはなんか、人間の本能を刺激してくる美しさじゃん？」
Aはうっとりとした顔で安藤を見つめる。
思わず安藤は身を縮こまらせた。
何だか嫌な予感がする。
「ともの顔面を見た時にさ、直感的に思ったの。うわ、綺麗だなって。持ってる雰囲気とか、服装とか髪型とか、そういうのに全く左右されない絶対的なパーツの整い方してるよね。美人は3日で飽きるって言われてるけど、ともの顔は見るたびにああ、美しいって驚くの」
「え、なんか語り出したんだけど」
「だってさぁ！そう思わない？！」
本田が引き気味に言うが、Aはさらにヒートアップする。
まるで演説でもしているのかのように声に力を込めた。
「なんでこんなに美しいんだろうって思って、調べてみたんだけどね、」
「調べたの？こわ！」
「美しいものを愛でる。これ人間の心理！やすぽんはもう黙ってて！」
「理不尽」
ばっと本田の口を手で押さえる。
彼がAを怖いというのも頷ける雰囲気だ。
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uka - いやああめっちゃ面白くて、一気読みしちゃいました笑 ソルくん推しなのでソルくんとの絡み見たいです！ (2020年4月30日 23時) (
レス) id: 701fc5b087 (このIDを非表示/違反報告)
くま(プロフ) - 安藤くん出てくるたびに私も心臓がドキドキします(´；ω；`)笑 星ボタン何回も押せたらいいのに、、、、本当に最高です！！ (2020年4月18日 19時) (レス) id: 80c7c0ae45 (このIDを非表示/違反報告)
chia(プロフ) - rikoさん» わー！私もよなとも推しですー！同じ推しの方から感想もらえて嬉しすぎます(TT)設定モリモリの御都合主義なお話ですが楽しんで貰えてほっとしております…！これからも更新頑張りますね！ (2020年4月16日 13時) (レス) id: 4602b620e0 (このIDを非表示/違反報告)
chia(プロフ) - るうさん» ありがとうございます…！他の作品と比べて糖度は低いかと思いますが、それでも読んで頂けて嬉しいです、これからもよろしくお願いします！ (2020年4月16日 13時) (レス) id: 4602b620e0 (このIDを非表示/違反報告)
chia(プロフ) - くまさん» 惚れて頂けて嬉しいです……！なんだか自分でも知らないうちに安藤くんよりのお話になってきてしまっているので、これからも彼のことを素敵に書けるように頑張ります！ (2020年4月16日 12時) (レス) id: 4602b620e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：chia | 作成日時：2020年1月21日 22時
