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「ほんならさ、コンセプト評価終わったら、遊びに行こ。その時俺が奢るから」
「ほんとに？やったぁ！行ってみたいカフェがあったんだ、そこ行こうよ！」
「もしかして、それって東京？」
「そう！」
屈託なく笑うAに佐藤の胸はドキリと高なった。
Aの笑顔が可愛かったから、というだけではない。
はたして、コンセプト評価が終わってまた東京に戻って来れるのか。
……次の課題に進めるのか不安になったのだ。
その変化をAは見逃さなかった。
ぎゅ、と佐藤の腕に自分の腕を絡め、体を寄せる。
彼の可愛らしい顔を覗き込み、まっすぐ目を見つめた。
視線に囚われる。
少し色素の薄い、Aの茶色い瞳の中に自分が映り込んでいるのがわかる。
その顔は完全に、恋している顔だった。
「約束。ね？」
「……うん」
「絶対連れてってね？他の誰かといくつもりないから。來良と行きたいの」
可愛らしい唇から紡がれる甘い言葉。
彼女は社交的だし、小悪魔だ。
生粋の人たらしで自分以外にも優しい言葉をかけていることは知っているし、彼女の中に佐藤をたぶらかしてやろうだとか、恋愛感情のような気持ちがないことなど百も承知だ。
それでも嬉しくて、ついついニヤけてしまう。
「うん、絶対連れてったげる。絶対」
そう言って佐藤はこつん、とおでこをAのおでこにくっつけた。
「ふふ、なに、なんか今日はいつもと違うね、來良？」
「もう、茶化さんといてや」
「そういうわけじゃないけど。ただ、こんな可愛いお顔をこんな近くで見れるなんてトレーナーしててよかったなぁって」
「それがからかってんねんて」
「本当だってば。ドキドキしちゃう」
「も〜〜〜〜〜！」
「あはは、ごめんってぇ〜〜」
今だけでいい。
今だけでいいから、まるで恋人同士のようなこの雰囲気に酔っていたかった。
それが力に変わる。
必ず、コンセプト評価でも生き残って、デビュー評価のステージに立つんだ。
そして東京のカフェに行こう。
Aと2人、なんの不安もプレッシャーもない空間で、ゆっくりお茶をしよう。
Aの温もりを感じながら、佐藤は静かに決意した。
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chia(プロフ) - くまさん» くまさん！いつもコメントありがとうございます！かなり励みになっております……！S2も終わりかけてるのにまだS1完結してないですが、必ず完結させるので最後までお付き合いいただけると嬉しいです！ (2021年6月4日 21時) (
レス) id: 6a7a25a7a2 (このIDを非表示/違反報告)
くま(プロフ) - 更新ありがとうございます！楽しみにしてました:(^^)BO組尊い…とも尊い… (2021年4月30日 8時) (レス) id: ff03694f37 (このIDを非表示/違反報告)
くま(プロフ) - わー！！更新嬉しすぎます！ともとの絡み、やすぽんの最適なタイミングの登場最高です(*^o^*) (2021年3月6日 6時) (レス) id: 05901fdeb9 (このIDを非表示/違反報告)
chia(プロフ) - くまさん» コメントありがとうごさいます！返信遅れてすみません……！もうバレてしまってるかと思いますが、ゴリゴリのよなともるき推しでして笑。今後も彼らには頑張ってもらおうと思ってます！ (2020年12月3日 22時) (レス) id: 6a7a25a7a2 (このIDを非表示/違反報告)
chia(プロフ) - rikoさん» コメントありがとうございます！返信遅れてごめんなさい……！最近このお話は更新できてなくてすみません……。こちらの方もしっかりと最後まで書き上げるつもりなので、最後まで楽しんでいただけると嬉しいです！ (2020年12月3日 22時) (レス) id: 6a7a25a7a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：chia | 作成日時：2020年6月16日 1時
