怪盗ラストVS我々だ!Ⅵ【d!】 (ページ22)

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Ⅳ-72個目ページ22

「…A、俺に色仕掛けでもするのか？」

「んなわけねぇだろバカ。そんなこと俺はしない」

誰がお前みたいな糞野郎に…。

「ただこっちの方が動きやすいんだよ。ワンピースと違ってな」

足上がるし、何よりもお前と色が違う。

「あははっ!!抗ってみせろよA!!最期まで惨めにな!!」

レアルカの力が強くなる。

「…ちっ。お前ら、これから三体の強いバケモノが来る。そいつらの相手も任せたぞ」

後ろにいる彼らに言う。

皆の返事が聞こえたので、俺はレアルカに微笑みかけた。

「さぁ、準備運動は済んだ。読者の皆様も飽きてきたと思うからさっさと終わらせる」

息を、吸う。

「＿＿俺だって、本当はこんなことしたくねぇんだよ？」

その呟きは、誰の耳にも届かなかった。

【*グルッペンside*】

鮮やかな青色のイブニングドレスに身を包んだAが言った通り、三体のバケモノが部屋へ入ってきた。

体格はその辺にいるゾンビと違ってがっしりしており、ちょっとやそっとでは倒せるような相手ではない。

『ウヒヒ、ハハハッ』

不気味に笑いながら、濁った瞳で俺達を見ていた。

「…ッ」

銃を構える。

俺の近くにいたのはトン氏とオスマン、エミさん、ひとらん、ヒラ、フジ、レトルト、そしてカクハ。

…周りのゾンビ達もまだ残ってる。

俺の銃弾の数は30ちょい…。

「ふっ、おもろいやん…」

この戦い、絶対勝ってやる。

｛*キヨside*｝

まだ周りにゾンビ達が残っているというのに、いきなり巨大なバケモノが三体現れた。

その時、近くで戦っていたのはコネシマと大先生とシャオロン、ザクロ。そんで、ペ神とロボロ、こーすけ、うっしーの8人。

見た目からして厄介そうなバケモノを、俺達が相手する…。

…おもしれぇじゃん。

「ぶっ殺してやんよぉ、バケモノさん？」

剣を持ち直して、目の前の獲物に宣言した。

【*ゾムside*】

まだ全部のゾンビを殺せてないのに殺りがいのありそうな良い体格のバケモノが来た。

何あれ。めちゃくちゃにしてええんやろ？

俺まだ暴れ足りないねん。丁度ええわ。

「…ゾム君、周りのゾンビは私が倒すから…そいつをお願いできる？」

ハルが言った。

え、女一人に周りのゾンビ任せるん？

それはちょっとなぁ…。

「なら、僕はハルちゃんの手伝いをするよ。それならゾム君達、安心してそのバケモノ倒せるでしょ？」

見たこともない武器を取り出したルディがハルに付き添う。

俺は頷いて、敵に向き直った。