��-20個目 ページ20
・
「？トントン君、どうしたの？」
「傷が痛むのかい？」
二人が俺に気付き、心配してくれるが…痛まない。
包帯を取ってみる。
「あ、だめだよ!!」
ルディが止めにくるが伸ばしてきた手を払って包帯を取った。
貼ってあったテープも剥がす。
背中を触ってもべっとりという血の感触は無い。
サラサラとしている。
いくら触っても、ナイフの痕は見つからなかった。
俺の傷に貼られていたテープには、大量の血がついていることから傷口はさっきまで存在していた。
でも…傷は…。
まるで魔法のように跡形も無く消えた痛みと傷…。
「これは…!？」
「えっ？なんでー？あんなにひどかったんだけど…」
興味津々、という目で見てくるくられ先生とルディ。
「…俺にも、わからへん…」
怖いような、嬉しいような複雑な気持ちだった。
〔*ルディside*〕
やぁ、次は僕の出番だよぉ。
…あ、やめて。殺気送るのやめて。
…うん。僕が悪かったから。
ちょっとこの状態がキツいから素を出すね。
・
・
・
今、この場には怪我を負った幹部十三人がベットに横たわっている。
グルッペンはさっきも言った通り“無傷”。
トントンは…何故か傷がふさがった。
これは大問題！と言いたいのだが、まぁ…どうしてこうなったかは知っている。
…まったく…まさか本当にするとは…。
一番疲れるのはお前なんだぞ、A。
こんな…
いや、今はいいか。
それよりも、彼＿＿くられ先生について話しておこう。
彼はレアルカが来る前に気配を消したんだ。
そう。くられ先生は最初から総統室に皆と居た。
正直俺は。レアルカにバレると思った。
けど、彼はバレなかった。
それぐらい気配を消すのが上手かった。
流石はAの師匠。
尊敬する。
あのレアルカにバレないとか。
まぁ、俺が言いたかったのはこれだけ。
くられ先生は凄いよーってこと。
あ、ほら。皆が起きてきた。
キャラを戻さないとな。
・
・
・
【*トントンside*】
傷が消えて一時間。
くられ先生とルディはAが何処に行ったか調べる、と言って部屋を出て行った。
身体を少し動かす。
徹夜で疲れていた筈の俺の身体は驚くほど軽い。
不思議だ。
久し振りに寝たからだろうか。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 84人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
名月(プロフ) - @毒素組大好きさん» そんなに見てるんですか！？嬉しいです！！ありがとうございます！！ (2020年5月24日 19時) (
レス) id: f9f0c292b9 (このIDを非表示/違反報告)
@毒素組大好き - 面白すぎてこの話を読むの3回目です笑それほど面白いんでありがとうございます！ (2020年5月20日 18時) (レス) id: 41ac5a4538 (このIDを非表示/違反報告)
名月 - 零さん» ありがとうございます！！これからも頑張ります！！！ (2019年8月6日 17時) (レス) id: 4c76c89200 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - すごい面白くて一気読みしてしまいました…！シリアスとギャグが絶妙すぎて…本当好きです！！更新頑張ってください！楽しみにしてます！！！！！ (2019年8月5日 1時) (レス) id: 8f42cb60b1 (このIDを非表示/違反報告)
名月 - 栄養失調さん» ありがとうございます！！更新、頑張ります！！！！！（迫真） (2019年8月4日 17時) (レス) id: 4c76c89200 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
