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「さて、任務だよ」
朝の雰囲気はどこへやら。
朝食の後にまふまふは顔を引きしめて一言。
「というか！
この任務は本当はもっと前から来てて。
無理言って伸ばしてたんだ」
その一言にセンラがぴくりと動く。
シロと天月以外の人間も、
それとなく察したようだった。
それには触れずにまふまふは続ける。
「トロイトへの潜入任務。
どう考えても僕達の管轄じゃないし、
異例なんだけど
どうせ対応するのは僕達だからね。 」
悪いけど、メンバーはこっちで決めたよ。
まふまふはそう言ってぐるりと円卓を見回した。
「まずあまちゃん。
きっと交渉とか情報収集とかが主になる。
期間は長くないけど、
コミュニケーション能力なら
君に任せるのが1番だから。」
「了解」
あの一件以降
少し吹っ切れた様子のする天月だが、
長年抱えてきた
夜以外は能力が使えないと言う欠点。
それに対する思いは今も変わらない。
能力以外でどれだけ役に立つか。
証明してやるとばかりに働いた結果が、
人に警戒心を抱かせずに懐に入ること。
こんなものは天性の才能に近い。
まふまふもまた、
司令塔としてそれをきちんと把握していた。
「次にセンラくん。
ちょっとあまちゃんに比べれば
腹が読めなくて癖があるけど、
君も交渉事には向いてるからね。
それにスタンガン代わりの能力は
いざってとき頼りになる」
「俺あんま褒められてないんやけど」
センラは良くも悪くも自分の思考を晒さない。
詐欺師と相対しているようで
初めから好意を抱かれることはあまりないが、
そこは
相手の思考を読み取ることにも長けている。
気づけば情報をきっちり手にしてくるのが彼だ。
それに今回は初の試み。
頭の回転が早く、窮地にいてもなお
自分のペースを保てる彼は
危険な場所でほどその真価を発揮する。
「最後にシロちゃん。
君の潜入任務のスキルは未知数なんだけど……
まぁ会う人間全員の能力消せるってのは、
普通に大きな武器だからね。よろしく」
「めちゃめちゃ軽いですけど大丈夫でしょうか」
まるで近所のスーパーに
お使いを頼むような雰囲気に
シロは思わず突っ込んだ。
志麻やうらたは
まふまふのその発言に目を見張っているが、
シロはとんとそんなことには気づかない。
ただでさえシロが
失敗は即死に繋がると告げた後なのだ。
敵国への潜入任務など、
レベルでいえばAを超えてS級かもしれない。
それを容易にシロに投げるほど、
まふまふは
シロを信頼し始めているということだった。
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ちょこ - 更新が止まってます！戻ってきてください！続き楽しみに待ってます！(´;ω;｀) (2022年8月9日 11時) (
レス) @page5 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
飛行 - コメント失礼します。設定やストーリーがめっちゃ好みです！更新楽しみにしてます！ (2021年1月24日 13時) (レス) id: 389db75038 (このIDを非表示/違反報告)
月(プロフ) - 煮凝りさん» やったぁ！！なんかなるせちゃんっぽい口調だなと思ったのでｗｗ どうなっていくか楽しみにしてますね！！ (2020年9月19日 22時) (レス) id: 7872226c18 (このIDを非表示/違反報告)
煮凝り - 月さん» ヴッ……ま、負けました……笑 (2020年9月19日 22時) (レス) id: aa379d1352 (このIDを非表示/違反報告)
月(プロフ) - え、、、気になります〜！歌い手なのか？なるせちゃんとかしか思いつかない･･･ 楽しみにしてますね〜！ (2020年9月16日 20時) (レス) id: 7872226c18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：目に煮凝りができた | 作成日時：2020年9月12日 20時
