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6話 ページ7

「ただいまぁー」

「人っ子一人こんやんけ!!!」

「服汚れなくてよかったー」

明朝。

心配のかいなくかすり傷ひとつなく帰ってきた3人。

「おかえり坂田」

「誰もこんかったんか?」

「あれ、後ろ汚れてるよ」

「そらるさん!!
……とりあえずみんな無事でよかったよ」

和気あいあいと彼らが会話をしていた時だった。

「あれ、仕事行ってたんですか」

昨日ぶりに少女がリビングに顔を出す。

「……チッ」

邪魔、そんな雰囲気が一瞬で場を支配する。

少女はその様子に軽く目を見開いて。

「……まふまふさん。
司令入ったんで出てきます。
詳細はここに。」

ペラ、と書類を机の上に置くシロ。

「3日くらい空けます。」

それじゃあ、そう言ってさっさと彼女は扉を出ていく。

「…もう帰ってこなくてもいいよ」

誰が言ったか。

そんなセリフ。

「……ではまたー」

シロは大して気にしていないのか、

にっこりと最初と同じ笑顔で笑ってみせた。

「……上層部直属司令……?!」

パタン、と扉がしまった瞬間に、

まふまふが動揺して声を上げる。

「直属?!」

天月もそれを聞いて思わず叫んだ。

「ていうか、あの子の部屋、
そんな紙受け取る機械なんかありませんよ?
…そういう能力なんやろか」

センラはふーん、と首を傾げる。

「そうだったら、
あいつ一人で仕事には行かねぇだろ。
速攻殺されるぞ」

「上層部が使い捨てにするような駒なら
もっと違うところに行くはずだしなぁ」

うらたとそらるが冷静に分析。

「まぁ、考えても無駄ですよ。
むしろ居ないという体で接してるんですから。
ほっときましょう」

パンパン!とまふまふが手を叩く。

さ、家事分担してるんですから!!

そういう声に煽られてか、

彼らはバタバタと動き出した。

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煮凝り - れもんさん» あ゛っ…!読み返してまで…ありがとうございます更新頑張りますね!! (2020年9月11日 22時) (レス) id: 070d398b9c (このIDを非表示/違反報告)
れもん(プロフ) - 煮凝りさん» 全然いいなのです〜!!今日また見返してほっこりしてますw!! (2020年9月11日 19時) (レス) id: e9c3d8ad5a (このIDを非表示/違反報告)
煮凝り - れもんさん» 返信遅くなってすみません…!ほっこりしていただけたなら嬉しい限りです!! (2020年9月10日 17時) (レス) id: 070d398b9c (このIDを非表示/違反報告)
れもん(プロフ) - やああああ、いい仲間〜!!心温まる〜!!! (2020年9月4日 20時) (レス) id: e9c3d8ad5a (このIDを非表示/違反報告)
煮凝り - ささささん» わぁぁ嬉しいです……!!頑張りますね!! (2020年9月3日 19時) (レス) id: d8b345149a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:目に煮凝りができた | 作成日時:2019年12月23日 14時

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