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35話 ページ36

「司令官?」

切った直後に、

緊急回線

と書かれた番号から着信があった。

ざわめいていた円卓も、

その言葉で急に静かになる。

「……はい、シロ。」

「アポイントメントの内容ですか?
……異動についてです。
はぁ?ダメ?
……このまま
エスケープしても構わないんですよ。
以前と同じように、
遊撃士で十分です、私は。
……明後日です。分かりました。
では。」

プツン、と回線がとだえた。

我に返って円卓を眺めると、

皆微妙な表情を浮かべていて。

「……とにかく明日は天月さんが
あらぬ事を考えないように見守っててください。
あの人、私たちが思っているより
ずっと重いですよ。
……私は明日帰って来て、
明後日出たらもうここには戻りませんから。
……それじゃ、おやすみなさい」

______________________________________

「なんなんだよあの子は!!」

バァン!

とまふまふが机を叩いて珍しく怒鳴った。

「…天月、そんなに悪いのかな……」

「シロ、全部知ってんとちゃうか?
あいつは全てを繋げるって思ったから、
あんなに無茶なことしてんだろ」

志麻はそう言って目をふせた。

「……あいつ何も言わないからな……」

そらるは2階、

天月の部屋あたりを見つめながら言う。

「それはみんな同じだけど。
…正直、キャラとちゃうもんなぁ……」

釣られるように上を見あげた坂田が言う。

「センラの気持ちは俺は分かる。
……でも、シロの言う通りほんとに
ただの食い違いなら、
それは天月にとって
真実が分かれば救われることだから。
これで真実がいかに残酷でも、
それから先は俺らの領域。
今はシロに任せてみてもいい…と、思う」

うらたはそう呟いて。

……おれ、センラのとこ行ってくるわ。

と、席を立った。

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煮凝り - れもんさん» あ゛っ…!読み返してまで…ありがとうございます更新頑張りますね!! (2020年9月11日 22時) (レス) id: 070d398b9c (このIDを非表示/違反報告)
れもん(プロフ) - 煮凝りさん» 全然いいなのです〜!!今日また見返してほっこりしてますw!! (2020年9月11日 19時) (レス) id: e9c3d8ad5a (このIDを非表示/違反報告)
煮凝り - れもんさん» 返信遅くなってすみません…!ほっこりしていただけたなら嬉しい限りです!! (2020年9月10日 17時) (レス) id: 070d398b9c (このIDを非表示/違反報告)
れもん(プロフ) - やああああ、いい仲間〜!!心温まる〜!!! (2020年9月4日 20時) (レス) id: e9c3d8ad5a (このIDを非表示/違反報告)
煮凝り - ささささん» わぁぁ嬉しいです……!!頑張りますね!! (2020年9月3日 19時) (レス) id: d8b345149a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:目に煮凝りができた | 作成日時:2019年12月23日 14時

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