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33話 ページ34

「今回は偵察任務なんだ。
最近、あまりにもトロイトの様子がおかしい。
……だから、
密偵として
トロイトに潜り込んで欲しいんだけど……
こういう交渉ごとって、
あまちゃんむきの任務なんだよなぁ……!!」

まふまふがいつものように話を進めていく。

「……偵察かぁ〜」

そらるがそう反応して。

「……センラスタンガンになれるよ」

センラがドヤ顔で拳に電気を纏わせる、も。

「じゃあセンラ一人で行くか」

「ごめんなさい」

うらたの冷酷な返しに、

すぐに敗北した。

「……じゃあセンラくんと……
さかたんは無理でしょ?」

「なんでや!!」

「速攻バレるだろ」

バッサリと切り捨てられた坂田は、

……分かっとるけど!

と叫んで机につっぷした。

「……シロが行けばいいんじゃないの」

そらるがボソリと呟く。

「確かに、
シロさんなら能力効かないし、
向いてるんじゃ……」

「……こいつうるせぇからな」

「いやいや失礼ですね!
仕事となれば冷酷になれますよ…でも。
すみません、行けません。」

シロは深々と頭を下げてそういった。

「……明日は、行くところがあります。」

「天月くんのことなん?」

センラが真面目な顔で言った。

「……はい。」

ピリリ、とセンラの目に宿った

殺気めいたものを受けて、

シロはゆっくりと答える。

「それ、君が踏み込まないとあかんとこ?
ほんとに?
……なんにも知らん他人が、
踏み込んでもいいとこやと思ってるん?」

「ちょ、センラ」

志麻が椅子から立ち上がるが、

「まーしぃは今関係ないやろ。
……ほんとに、
お前なんかが
踏み入ってええとこやと思ってんのか
って聞いてんねん」

センラはそう言ってシロを睨みつけた。

普段温厚で、

柔らかい語調で話す彼の変貌ぶりに、

誰も口をはさめない。

「……自分、
まーしぃと色々あったみたいやけどな。
全員私が救ってあげる!
なんて思ってんとちゃうやろな。
……思い上がんのもたいがいにしぃや」

「っ」

不快やわ。

とセンラ。

「……まふまふくん。
悪いけど俺話から抜けるわ。
明日の任務も。
俺が行く話なかったことにしてくれる?」

ガタン!

とそのまま立ち上がって部屋を出ていく。

「センラ!」

うらたが声をかけたが、

センラの反応はなかった。

眉根を下げて、

……後で行ってみる、とつぶやく彼。

「…すみません」

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煮凝り - れもんさん» あ゛っ…!読み返してまで…ありがとうございます更新頑張りますね!! (2020年9月11日 22時) (レス) id: 070d398b9c (このIDを非表示/違反報告)
れもん(プロフ) - 煮凝りさん» 全然いいなのです〜!!今日また見返してほっこりしてますw!! (2020年9月11日 19時) (レス) id: e9c3d8ad5a (このIDを非表示/違反報告)
煮凝り - れもんさん» 返信遅くなってすみません…!ほっこりしていただけたなら嬉しい限りです!! (2020年9月10日 17時) (レス) id: 070d398b9c (このIDを非表示/違反報告)
れもん(プロフ) - やああああ、いい仲間〜!!心温まる〜!!! (2020年9月4日 20時) (レス) id: e9c3d8ad5a (このIDを非表示/違反報告)
煮凝り - ささささん» わぁぁ嬉しいです……!!頑張りますね!! (2020年9月3日 19時) (レス) id: d8b345149a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:目に煮凝りができた | 作成日時:2019年12月23日 14時

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