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25話 ページ26

「なんで君すぐ前に出たがるの!」

「俺はずっとこういうスタイルや!」

「付与師なんだから大人しく
裏方やってなよ!!」

「どうせお前能力効かんやないか!」

「邪魔なの!!」

「俺やって
視界でぴょんぴょんはねまわられたら
気ィ散るわ!」

「あ、あの〜、おつかれさま?」

翌日夕方。

任務から帰ってきた2人は、

例のごとくポンポンと言葉を投げあう。

あまりの態度に思わずまふまふが

言葉をかけるが、完全無視。

「…まふ君人選失敗したんじゃない?」

「…いや、ぼくは!
1番仲いいのかなって思って……!!」

「でも確かにまーしぃの付与と
能力効かないシロの組み合わせはびみょいな。」

「うっ!うらたさんまで!!!」

「え、でもどうせ
まーしぃ付与俺らにしてくれんやん」

「それは一理ある」

「志麻くんが悪いんじゃん!!」

こちらも騒ぎ立てる羽目となり。

「…うるさい」

その空気を、

そらるが氷点下の声でぶった斬った。

「お前らとっととまふまふに
報告しろよ。
あとシロは早く風呂」

汚い。

そらるにそう言われては、

流石の志麻も聞かないわけには行かず。

「えーここのお風呂ぬるいんですよォ〜」

が、それを意にも介さないシロ。

「やっぱり王都ですよねぇ〜
誰か王都まで行く予定ありません?
私乗せていきますよ」

「え!俺行く!」

「お!天月さん!
行きますか〜??!」

「ちょうど呼び出し来てんだよねー!」

なんて笑い合うふたり。

「………天月。
お前…何はしゃいでんの??」

「ひっ!」

再び氷点下。

「あ、そだそだ、
先に報告しなきゃか。」

またしても空気の読めないシロは、

ほいほい!

とまふまふに書類をパス。

「うわ!ちょ、ちゃんと渡してよ!!
……結構派手にやったね?」

「志麻が!」「シロが!」

「…シロさんは来たばっかりだから
大目に見てもいいけど……
志麻くんはもう分かってるでしょ!」

「はい……ごめんなさい……」

ガミガミガミガミ…………

______________________________________

『ごめんなさいもうしません』

「わかればよろしい」

結局説教は5分くらい続き。

待ちかねた天月は先に行ってしまった。

「っあ!天月さんにおいていかれた!!
……まぁ、いいや。
そらるさんちゃんとお風呂行ってきますね〜!!」

シロは相変わらずドタバタと出ていった。

「…ちょっと馴染みすぎだよな」

「…内側にはいるのが上手い子やなぁー」

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煮凝り - れもんさん» あ゛っ…!読み返してまで…ありがとうございます更新頑張りますね!! (2020年9月11日 22時) (レス) id: 070d398b9c (このIDを非表示/違反報告)
れもん(プロフ) - 煮凝りさん» 全然いいなのです〜!!今日また見返してほっこりしてますw!! (2020年9月11日 19時) (レス) id: e9c3d8ad5a (このIDを非表示/違反報告)
煮凝り - れもんさん» 返信遅くなってすみません…!ほっこりしていただけたなら嬉しい限りです!! (2020年9月10日 17時) (レス) id: 070d398b9c (このIDを非表示/違反報告)
れもん(プロフ) - やああああ、いい仲間〜!!心温まる〜!!! (2020年9月4日 20時) (レス) id: e9c3d8ad5a (このIDを非表示/違反報告)
煮凝り - ささささん» わぁぁ嬉しいです……!!頑張りますね!! (2020年9月3日 19時) (レス) id: d8b345149a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:目に煮凝りができた | 作成日時:2019年12月23日 14時

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