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23話 ページ24

「シロ」

「何」

「ええやろ」

「良くはないよね。全くね。」

「もう我慢の限界や」

「離れろこら」

「生足見せてーや!」

「お前そんなに変態だったのか?!」

夕食の席から少し。

部屋で小説を読んでいたシロの背後に、

突如覆いかぶさった志麻。

「お前が気づかんのが悪いやろ!
兵士としてどないなってんねん!」

「本読んでる時は別なの!
ていうかなんで自室でまで
警戒してなきゃいけないの!!」

「そんなん言い訳やろ!!」

「なんで部屋に不法侵入した人に
そんなこと言われなきゃなんないの!」

「不法侵入とか人聞き悪いこと言うな!」

やいのやいの。

止まることのなさそうな会話の応酬。

「……ってか!
何しに来たの」

まさかそれが本題じゃないでしょ?

とシロ。

ジトっとしたその視線を受けて、

志麻はボソリと一言。

「あの話の続き、
しようと思ってな」

「………………
だったら早くそういいなよ……」

少し呆れた顔でシロは言う。

「改まると恥ずかしいやろ」

「……じゃあ言わなきゃいいじゃん」

どっちなのさ。

と彼女は笑ったが。

「……俺はどうしても答えが知りたい。
答えてくれや」

志麻は真面目な顔を崩さなかった。

「……話、
途中だからよくわからなかったけど。
まふまふさん達が信じられないほど優しくて、
それで?」

その顔を見て、シロも若干顔を引き締める。

そしてそのまま続きを促した。

「……殺すのを、躊躇うんよ。皆。
そりゃさすがに自分の命かかってる状況で、
それでも見逃します、なんて、
そんな甘ったるいわけやなくて。
殺すけど、みんな後味悪そう顔してる」

シロは何も答えない。

ただ目はずっと志麻を見つめている。

「俺はそんなん思ったことも無い。
……初めは慣れなくて、
少しの抵抗感はあったよ。
でも皆みたいに、
食べ物も喉を通らんくなったことは無い。
……俺がおかしいんか?
なぁ、本部のエリートさん。
アンタはどうなんよ」

くしゃりと顔を歪めて志麻は俯く。

シロは少しの間押し黙っていた。

「…………た」

「は?」

聞き取れないほど小さな声で彼女はつぶやく。

「面白いこと言いますね。」

「は?」

「そんなこと、
考えたことも感じたこともありませんでした。
面白いこと言いますね。志麻さん。」

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煮凝り - れもんさん» あ゛っ…!読み返してまで…ありがとうございます更新頑張りますね!! (2020年9月11日 22時) (レス) id: 070d398b9c (このIDを非表示/違反報告)
れもん(プロフ) - 煮凝りさん» 全然いいなのです〜!!今日また見返してほっこりしてますw!! (2020年9月11日 19時) (レス) id: e9c3d8ad5a (このIDを非表示/違反報告)
煮凝り - れもんさん» 返信遅くなってすみません…!ほっこりしていただけたなら嬉しい限りです!! (2020年9月10日 17時) (レス) id: 070d398b9c (このIDを非表示/違反報告)
れもん(プロフ) - やああああ、いい仲間〜!!心温まる〜!!! (2020年9月4日 20時) (レス) id: e9c3d8ad5a (このIDを非表示/違反報告)
煮凝り - ささささん» わぁぁ嬉しいです……!!頑張りますね!! (2020年9月3日 19時) (レス) id: d8b345149a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:目に煮凝りができた | 作成日時:2019年12月23日 14時

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