16話 ページ17
「お風呂ありがとうございましたー」
初めて入ったけど広いですねえ〜
とシロ。
「んなっ！？！」
思い切り動揺してうらたは椅子から転がり落ちた。
「え……敵襲ですか？」
「服着ろォ！！！」
バスタオル1枚体に巻いただけのシロに、
うらたは目を白黒させながら叫ぶ。
「うらさんそんなこと言ってみてるやん〜」
坂田は手のひらで目を覆う
うらたの背後からニヤニヤ笑ってそういった。
「……あ、そか。
すみません」
パタパタと脱衣所に逆戻りしていくシロを見て、
全裸は大きくため息をついた。
「…あの子、
だいぶ思ってたんと違うんですけど」
「……違う方向に面倒だね……」
「俺はまだ認めてない」
まふまふとそらるがそれに言葉を返し、
それを皮切りにシロについて会話がなされる。
「……とりあえず性格が面倒」
「能力怖すぎるやろ」
「前線に来る価値のある人間だね。」
「…少なくとも干渉はほとんどないし、
別にそんなに邪険にせんでもええんちゃう？」
と志麻。
「……そう言えば、志麻くんって
あの子と仲良くなりはったんですか？」
「そう言えば、タメで話してたね」
「……そうやっけ？」
何かあったの？
全員の視線が志麻に向けられ、
彼は少し微妙な顔をしつつ。
「いや…俺はみんなより先に、
認めたってもええかなって思っただけや」
長年同じかまの飯を食った仲間に、
ちょっと悩みの相談しに行ってん。
なんて言えば、
どんな顔をされるか。
どんな思いをさせてしまうか、
考えられない志麻では無い。
「…でもちょっと思うのが……」
サラリと自然に話題を変える。
「シロはここに送られてくるには、
出来すぎなんとちゃうか？」
「……そうだね」
それは僕も気になってたんだ。
とまふまふ。
「……どういうこと？」
「牽制が目的のうちには、
あいつの能力は不釣り合いってことだろ？」
強すぎる。
とうらた。
「……そうやんなぁ」
「確かにちょっと気にはなるね」
「それはですねぇ」
いつの間に帰ってきていたのか、
シロがごく自然に会話に参加する。
「うんうん…って！
いつからおったんや？！」
ノリのいい坂田が楽しそうにつっこむ。
「さっきです〜
…ま、皆さんに疑われるって言うか、
過大評価してもらえるのは嬉しんですけど。
ただ単に、各国の情勢が動いてきて、
ちょっとした戦力増強として
転属されただけですよ、私は。」
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煮凝り - れもんさん» あ゛っ…！読み返してまで…ありがとうございます更新頑張りますね！！ (2020年9月11日 22時) (
レス) id: 070d398b9c (このIDを非表示/違反報告)
れもん(プロフ) - 煮凝りさん» 全然いいなのです〜！！今日また見返してほっこりしてますw！！ (2020年9月11日 19時) (レス) id: e9c3d8ad5a (このIDを非表示/違反報告)
煮凝り - れもんさん» 返信遅くなってすみません…！ほっこりしていただけたなら嬉しい限りです！！ (2020年9月10日 17時) (レス) id: 070d398b9c (このIDを非表示/違反報告)
れもん(プロフ) - やああああ、いい仲間〜！！心温まる〜！！！ (2020年9月4日 20時) (レス) id: e9c3d8ad5a (このIDを非表示/違反報告)
煮凝り - ささささん» わぁぁ嬉しいです……！！頑張りますね！！ (2020年9月3日 19時) (レス) id: d8b345149a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：目に煮凝りができた | 作成日時：2019年12月23日 14時
