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11話 ページ12

「ここのメンバーは。
みんな良い奴やねん。
それぞれちゃんと役割を持ってて、
任務外でも仲はええし。」

「14位からずっと一緒やから、
当たり前っちゃ当たり前やけど。」

「……でも全員なんやかんや抱えてる。
俺も、多分ほかのメンバーも、
相手の過去なんか知らん。
センラの話は聞いたことあるけどそれくらい。
あとはうらたさんと
坂田は同郷だってことくらい。」

「全員踏み込んだらいけんと思ってるし、
踏み込まれんのも同じように怖いねん。」

「けど、別に俺はそんなんない。」

志麻はここで、

一旦シロの目を見つめた。

シロもそれを受けて、

目で続きを?と勧める。

「軍部に入ったのは、
別段したいことも無かったからやし、
入ったらたまたまそれなりの能力で、
ここに配属されただけやねん。
…初めてあいつらにあった時は、
みんななんやかんやズタズタで。
…俺らこれからどうなるんやろって思ってた。」

「……そう、あいつら俺とは違うねん。
色々抱えてて、後ろは真っ暗で、
いや、やからこそなんかもしれんな。
そんななのに。」

なるほどここからが中心か、

とシロが少し身を乗り出した時。

「っ、敵襲!!!!!」

階下からまふまふの

劈くような叫び声が聞こえてきたのは。

「っ、志麻!」

シロは思わずベットから立ち上がって言う。

「…また話しに来るわ。
とりあえずやってこな」

志麻もそれを見てこくりと頷いて。

バタン!と音を立てて部屋から出ていく。

「……行った方がいいかなぁ〜」

半開きのまま残された扉を見てつぶやくシロ。

でも出ていったら、

またなんて言われることやら……。

うーん、うーん、

とわざとらしく彼女は悩んで。

「……まぁ、2階は私が持てばいいか」

とベッドに寝っ転がったのだった。

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煮凝り - れもんさん» あ゛っ…!読み返してまで…ありがとうございます更新頑張りますね!! (2020年9月11日 22時) (レス) id: 070d398b9c (このIDを非表示/違反報告)
れもん(プロフ) - 煮凝りさん» 全然いいなのです〜!!今日また見返してほっこりしてますw!! (2020年9月11日 19時) (レス) id: e9c3d8ad5a (このIDを非表示/違反報告)
煮凝り - れもんさん» 返信遅くなってすみません…!ほっこりしていただけたなら嬉しい限りです!! (2020年9月10日 17時) (レス) id: 070d398b9c (このIDを非表示/違反報告)
れもん(プロフ) - やああああ、いい仲間〜!!心温まる〜!!! (2020年9月4日 20時) (レス) id: e9c3d8ad5a (このIDを非表示/違反報告)
煮凝り - ささささん» わぁぁ嬉しいです……!!頑張りますね!! (2020年9月3日 19時) (レス) id: d8b345149a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:目に煮凝りができた | 作成日時:2019年12月23日 14時

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