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10話 ページ11

「んー、相変わらず淡白〜」

サクサク、と安曇が山ほど送ってくれた

携帯食料を口にしながら呟く。

今回仕事終わったし、

当分何も無いだろうなぁ〜。

部屋から出ないし、

溜め込んでた小説でも読むかなぁ。

暇があるって

なんだかんだ嬉しいことだし。

そんなふうにシロが思っていた時だった。

コンコン

なるはずのないノック音が部屋に響いた。

「……はい?
……まふまふさん?」

シロは仕事の書類の件かな?

なんて思って扉の向こうにそう声をかける。

「……俺や。志麻」

「志麻さん?
……何かありました?」

予想外の相手に、

シロは若干面食らった顔をして、

恐る恐る扉に向けて声を紡ぐ。

「……部屋、入ってもええか?
ちょっと話したいことあんねん」

扉の向こうの声は全く動揺も何も無く。

……もしかして消すつもりか……?

だったら寝込み襲うか、

じゃあなんで…???

とシロは目を白黒させたあと。

「……鍵空いてますんで…どうぞ…?」

とようやく言葉を返したのだった。

______________________________________

座っていた椅子を志麻に勧めて、

自分はベッドに座る。

「えと……なんの御用で?」

「お前、いくつや?」

「????
……17ですけど…」

あまりに予想を大きく外れた質問に、

シロの頭はハテナで埋め尽くされる。

「あー、じゃあ俺と1個しか変わらんやん。
タメでええから、タメで喋ってや」

「?????
……わ、分かったけど…」

動揺を押し殺そうとするも、

志麻の真意が全く読めずに、

視線をあちこちに散らすシロ。

そんなシロをマジマジと志麻は眺めて。

「お前ほんまにすごいやつなん?」

そう、漠然とした問いを投げかけた。

「は?」

これにはさすがのシロも答えようがなく、

とりあえず聞き返した。

「……お前、俺に書類渡したやん。
まふまふくんに渡す前に見てもーて。
……あの任務内容、なんの嘘偽りもないん?」

内容を見た、

という単語にシロは一瞬眉根を寄せたが、

そのあとの言葉に納得したのか、

「あぁ。まぁ、嘘なんてつけないしね」

印鑑もあったでしょ?

と返す。

志麻もあぁ、見た。

と相槌をうって。

「お前人殺すときになんか感じるか?」

本題だ、

と言わんばかりに足を組みかえてそういった。

「え?」

ちょっと質問の中心が分からないな、

とシロ。

「…ここのメンバーは」

志麻は少し目線を下げて話し始めた。

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煮凝り - れもんさん» あ゛っ…!読み返してまで…ありがとうございます更新頑張りますね!! (2020年9月11日 22時) (レス) id: 070d398b9c (このIDを非表示/違反報告)
れもん(プロフ) - 煮凝りさん» 全然いいなのです〜!!今日また見返してほっこりしてますw!! (2020年9月11日 19時) (レス) id: e9c3d8ad5a (このIDを非表示/違反報告)
煮凝り - れもんさん» 返信遅くなってすみません…!ほっこりしていただけたなら嬉しい限りです!! (2020年9月10日 17時) (レス) id: 070d398b9c (このIDを非表示/違反報告)
れもん(プロフ) - やああああ、いい仲間〜!!心温まる〜!!! (2020年9月4日 20時) (レス) id: e9c3d8ad5a (このIDを非表示/違反報告)
煮凝り - ささささん» わぁぁ嬉しいです……!!頑張りますね!! (2020年9月3日 19時) (レス) id: d8b345149a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:目に煮凝りができた | 作成日時:2019年12月23日 14時

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