保護者代理！ ページ15
結局その後、松本くんに気に入らせ、二宮くんとも仲良くなって、櫻井くんをひとしきり笑わせたさぶろーくんは旅館に行くまでの間、5人でずーっと一緒に居た。途中からさぶろーくんもさぶろーくんで楽しくなってきたようではしゃいでたし、東京に友達ができちゃったーって嬉しそうに笑ってたから良かったのかな。
観光地も、回れるところを櫻井くんの手際の良さでくまなく回れて、旅行らしいこともできた。
もう日も傾いてきて、夜の気配が刻々と迫ってくる中で、もう旅館に行こうかあって言い出した時の、4人の名残惜しそうな雰囲気にちょっと笑ってしまった。ちょっと前まで挑発し合ってたのに、すっかり意気投合しちゃって。
暇だからって旅館の前まで送りに来たさぶろーくんがちょっとだけ寂しそうな顔しながら、にーって笑った。
「この後も楽しんでね！」
「今度京都来たらさぶろーの実家の店にも行ってみるわ。」
「まつじゅん是非！とーちゃんが喜ぶよ〜」
「へ？なんで？」
「まつじゅんね、おじさんにちょっと似てるからね！」
「…おじさん？」
「あ、やっぱり思う？」
「思うー！なんかねー、美人なのもそうなんだけど、雰囲気なのかなあ、そっくりだよね！最初あった時さ、ちょっとあれ？って思ったの気のせいじゃなかった。」
「そうそう、会社でもね、もうおとーさんみたいな感じなんだよね、松本くん。」
「保護者やらせてもらってます。」
「あははっ！まつじゅんが保護者かー！ちょっと安心できるかも。」
「連絡先交換したし、Aになんかあったら報告するわ。」
「えっ、頼もし…」
「え、監視されんの松本くんに…」
「頼みますまつじゅん！Aちゃんに変な男寄せ付けないでね！」
「うん。まぁ、そこは多分大丈夫だよ。」
ちらりと二宮くんと櫻井くんの方を見る松本くん。
「…あは、そうだね。」
さぶろーくんもちらりと私に目配せして、遠くで話す2人の方を向いた。なんなの？
「まつじゅん、ほんと宜しくね。どんな人でも、Aちゃん立ち直れないような泣かせ方したら引き剥がして。」
「何それ、大丈夫だよ。」
「大役だな。」
「まつじゅんだからできるお願い。」
「そうだな、こいつの左薬指の予約つくまでは見守っといてあげる。」
「うん、それでいいよ。ありがとう。」
「そんなの松本くん彼女出来るかもしれないじゃない！大丈夫だって！」
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あま - いつも楽しく拝見させて頂いてます!!! これからも応援してます!!! 頑張ってください!!!!! 待ってます!!!!! (2020年3月18日 1時) (
レス) id: 5287825b4c (このIDを非表示/違反報告)
さおりんご(プロフ) - とても面白く、いつも胸キュンしながら読ませていただいています。陰ながら応援させて頂いてますので更新頑張ってください！ (2020年3月17日 3時) (レス) id: 27caed879b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藤乃 | 作成日時：2020年2月1日 0時
