コネクションオバケ！ ページ11
それから、さぶろーくんと櫻井くんと二宮くんで、私をどうするかみたいな話になった。
なんだこれ、修羅場？イケメンに取り合いされて嬉しいとか言っとかなきゃいけない感じ？
…うん？………いや、なんか。
二宮くんはAに美味しいお酒ご馳走されないといけないから！とか、何故か知らないが、私を財布代わりに思ってる発言してるし、櫻井くんはせっかく京都に来たんだから日本の文化財や歴史を学んで過去を振り返りその感性に触れて自分の社会での在り方と今の日本政治の云々！とか、おやこれは校外学習かな？とか思うこと言ってるし。
唯一さぶろーくんだけ、マトモに旅行って感じで楽しもうとしてるんだけど、楽しもう、ってだけで何のプランも立てれてないらしく、2人に押し負けている。
私の隣にいる松本くんも、薄ら、苦笑い。ほんとにもう。
つかこれ話聞く限り、私居なくても良いのでは。逃げようかな？
「なぁ、こうやってる時間が勿体ないと思うんだけど。」
一時休戦したのか、プラン押し売りをしていた口を止めて、ぜぇぜぇと呼吸をしながら櫻井くんがそう言う。
「まぁ、確かにそうですね。」
二宮くんもぜぇぜぇ。なんであんたまでぜぇぜぇ言ってんのかよくわかんないんだけど。人のこと財布にしようとしてただけの癖に。
ううん、と考え始める一同だが、お互いやりたいことをズコズコと引き下がりたくはないようで、誰も櫻井くんの考えでいいかなぁ、とか、さぶろーくんのでもいいかも、とか一向に言い出す気配がない。頑固だ。
「ねぇ、みんなさ、みんなで回るってので良くない？」
松本くんが、しぃんとした5人の静寂の中、よく通る声で、そう言った。
「え……？」
「みんなで、ですか？」
「そう、さぶろーさんも入れて、みんなで。」
「その発想はなかったけど…」
「まぁ、これはさぶろーさんがいいならーって話前提のものだけどね。」
「おれは…いや…断る理由は特に…ない…んですかね…？」
「じゃぁ、いいじゃん。ね、そうしようA。平和的解決〜」
ぱちん、と松本くんが両手を合わせて叩き、にこにこと笑った。
私たちはボーゼン。松本くんは友達増えるねえって楽しそうにしてる、さぶろーくんとは波長があったのか、なんかもう友達になること決定なようだ、流石のフレンドリーオバケさぶろーくんも目を白黒させている。え？おれ？って顔。
流石すぎて怖い。発想力もさながら、松本くんも人間コネクションオバケだから。
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あま - いつも楽しく拝見させて頂いてます!!! これからも応援してます!!! 頑張ってください!!!!! 待ってます!!!!! (2020年3月18日 1時) (
レス) id: 5287825b4c (このIDを非表示/違反報告)
さおりんご(プロフ) - とても面白く、いつも胸キュンしながら読ませていただいています。陰ながら応援させて頂いてますので更新頑張ってください！ (2020年3月17日 3時) (レス) id: 27caed879b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藤乃 | 作成日時：2020年2月1日 0時
