電話です！ ページ1
鳴り響く呼び出し音。
スマホの画面に映る、『二宮和也』の文字。
「あれ、電話？…っと……俺じゃない、…Aちゃん？」
「……出なきゃ駄目かな…」
「……さぁ…」
今ものすっごい苦々しい顔してる自信ある。なんでこのタイミングで電話…宴会には戻るって言ってんのに。そんなに不安かね。
「…はぁ、」
「あ、出るんだ？」
「いちお…変に拒否ると後が面倒だし…」
通話ボタンを押して、そっと耳にあてる。
「…もしもし、」
『……あっ！！出た！じゅんくん！出ましたよA！』
『え、まじ？！』
「あの……えっとお、どう言ったご用件で…」
『どう言ったご用件で、じゃねーーーよ！ばか！あほ！電話全然繋がんねーしさ、LINEも既読つかなくて、さっきやっとついたと思ったのに返事のひとつも寄越さない！なんなの？！』
「…えっ、二宮くん？…ご…ごめん…？」
『っとにもう！心配したんだぞこっちは…こんなことならお前にGPSでも付けとくべきだった…』
「えっ、こわ…いや、そんなにしなくても。連絡入れたじゃん。」
『あんなメッセージで安易に信用するやつがあるか！お前の肉声聞くまで安心できねーっつーの。櫻井さんなんかお前、警察に通報した方がとか言い始める始末だったんだから…抑えるこっちの身にもなれよ、』
「あ、…そ…なの…」
『…ちょっと嬉しそうな声するの止めて貰えません？』
「してないし！」
『してんだよお馬鹿！俺に天邪鬼なんて通用しねーからな！どんだけお前のこと…』
「何よ。」
『………はぁ、もう、どーでもいいよ。で、今どこいんの？』
「なんで？」
『なんでって、メッセージのあれ嘘だろ？てことは1人じゃん、合流するぞ。』
「いや、1人じゃないんだけど…」
『は？』
「あれ…は……まぁ、嘘…ではない…かな？」
『何、誰かと居るの。』
「うん。」
ちらりと、さぶろーくんを見ると会話の内容を聞いていたのか、にこーっと笑ってこちらを見ている。
『誰？そいつ、』
「え？あぁ、私のいt…」
「あっ、もしもし〜？」
「え、」
いとこ、と言おうとした瞬間、さぶろーくんが私のスマホを奪って話し始めた。
「どうも〜件のAちゃんの知り合いです〜…え？ほんとですよぉ、Aちゃんのおとうさんがこっちの出身で、えぇ、それで昔から仲良くさせてもらってて…え〜？やだなあ怖い声してますよ〜、安心してください！まだ！手は出してないんで！」
「…え゛っ、ちょ、ちょっと？さぶろーくん？」
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あま - いつも楽しく拝見させて頂いてます!!! これからも応援してます!!! 頑張ってください!!!!! 待ってます!!!!! (2020年3月18日 1時) (
レス) id: 5287825b4c (このIDを非表示/違反報告)
さおりんご(プロフ) - とても面白く、いつも胸キュンしながら読ませていただいています。陰ながら応援させて頂いてますので更新頑張ってください！ (2020年3月17日 3時) (レス) id: 27caed879b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藤乃 | 作成日時：2020年2月1日 0時
