悪天候 ページ35
ホントは、勝負でも何でもないんだけどさ。
玉森「Aちゃん、 俺とガヤ、どっちを選ぶかな?
可愛いからなんかちょっと困らせてみたいなって思っちゃった(笑)」
藤ヶ谷「お前どういう、」
玉森「俺、キツイから寝るわ。
熱あるから。じゃね。」
怖かったから勝手に電話切っちゃった(笑)
明日いいことあるから許してって思いながら、目覚ましかけてた。
いつも俺が起こしてもらってるけど、明日はAちゃん起こしてあげなきゃ。
きっと不安で寝れてないだろうな・・・
少しは俺のことも考えてくれる?
そんなわけない、か。
瞳を閉じたらすぐに眠りに落ちて・・・
♪〜
気づいたら、もう4時前。
おでこ触ってみたけどすっかり普通に戻ってた。
急いで支度して、Aちゃんの部屋の前で様子見ることにした。
絶対にガヤに見つからないようにしなきゃ。
柱の影に隠れて部屋から出てきたAちゃんの腕を引っ張ると、びっくりした顔してる。
何気ないことだけど、まだ俺Aちゃんが好きだなって思っちゃった。
仕事だと思い込んでるAちゃん、いろんなこと気にしてるけど何とか言いくるめてゴンドラ乗り場まで二人で歩いてく。
廊下の窓の外見ると、昨日積もった雪が風で舞い上がってた。
”悪天候の場合はゴンドラの運転を一時中止することがございます”
フロントに電話した時に言われたの思い出した。
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作者名:たまさくら | 作成日時:2019年9月1日 17時