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キスの味 ページ18
ほろ苦い、コーヒー味のキス。
A「んんっ、もぅ♡
苦いってば(笑)」
朝陽の中に笑顔がはじける。
藤ヶ谷「さっきあの店にマシュマロ浮んだホットココアあったよ。
飲む？」
A「飲みたい！」
藤ヶ谷「じゃあ、ココア飲んだら次は甘いキスしよ♡」
A「下心ありのココアなの？」
藤ヶ谷「ない、とは言い切れないかな(笑)」
楽しい会話。
それにしても、他の客来ないなー。
A「ほら、太輔くん。これ見て！」
差し出した手のひらの上。
黒い手袋の上に、肉眼でも結晶の形が確認出来る大きな雪の粒がついてる。
A「すっごーい！これ、顕微鏡なくても肉眼で見えるね！」
うれしそうな笑顔。
手のひらを一生懸命のぞき込む姿が愛しいな。
藤ヶ谷「A、あのさ。
これ。今日ここに二人で来たって思い出に。」
さっき買った小さな白い箱、革ジャンのポケットからそっと差し出した。
A「何？私に？ありがとう！
かわいい。太輔くんカラーのリボンだね♪」
藤ヶ谷「たまたまだけどな。
Aにはピンクがよく似合うよ。」
A「そうかなあ？
そろそろ私も年齢的にピンクって厳しいかなあと思ってるよ？」
藤ヶ谷「大丈夫。
Aのことは死ぬまでピンクに染めてやるよ//」
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作者名：たまさくら
| 作成日時：2019年9月1日 17時
