素直な太輔 ページ16
藤ヶ谷「もちろん、来てくれてよかった。ありがとう。
なぁA、」
冷たくなったAの髪に手を伸ばしたとき、
ハックショ!!
藤ヶ谷「A、あのさ、」
ハックショ!!
ムードのかけらもない。
A「大丈夫?誰かに噂されてるんだねぇ、きっと。
太輔くんモテモテだから。」
ちょっと皮肉な感じで言われた。
藤ヶ谷「噂ってなんだよ、」
言いかけてまたくしゃみ。
A「彼女に優しくないキスブサキングって噂?(笑)
ほら、寒いからきっと風邪ひいたんだよ。これ貸してあげる。」
ピンク色のふわふわっとした長めのマフラー、自分の首から外して俺に巻いてくれた。
・・・あったか。
ふわっと香る、俺と同じ香水の匂い。
藤ヶ谷「ありがとう。あったけぇわ。」
A「そんな寒そうなカッコで歩くからだよ。
見た目よりもあったかさが大事だよって、昔おばあちゃんが言ってた。」
藤ヶ谷「おばあちゃんね(笑)」
育ちがいいAが言いそうなことだな。
藤ヶ谷「はいわかりました、すいません。
ダサいカッコはできねぇけど、今後気を付けます。」
A「素直でよろしい♡」
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作者名:たまさくら | 作成日時:2019年9月1日 17時