眠い寒い暗い ページ12
・・・、
・・・、
いろんなことを思い出しながら、寝たのか寝てないのかわからないうちに携帯のアラームが鳴った。
もう4時か。
・・・眠みい。
完全に寝不足。
カーテン開けたけど外はまだ暗い。
Aは来るのか?
そもそもゴンドラ上のテラスって・・・
携帯と部屋のキーだけ持って部屋を出た。
廊下の空気がすごい冷たくて、鼻の奥が凍りそうだ。
藤ヶ谷「寒みい。」
寒すぎて笑えてきた。
革ジャンじゃ寒みいわ。
こんな早い時間にゴンドラなんか動いてんの?
余りの寒さに乗り場まで急ぎ足で行くと、係りの人がいた。
係員「おはようございます。お一人様ですか?」
藤ヶ谷「あー、はい。
いや、あの、」
聞こうか、聞くまいか、と思ったけど。
藤ヶ谷「すいません、他に上のテラスに行ってる方いますか?」
係員「いえ、昨日は平日で天気も悪く、お客様もあまりお見えではなかったので。」
"お客様が一番乗りです"
A、来てないのか。
まだ暗い外の景色見ながらテラスまで上がってく。
5分くらいすると、テラスに到着した。
係員「おはようございます。今日も寒いですね。」
ゴンドラ降り場の脇に"カフェOPEN"の文字を見つけて、凍えた体で中に入った。
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作者名:たまさくら | 作成日時:2019年9月1日 17時