ダイヤモンドダストが舞う朝は 15(Taisuke.F/Yuta.T)

仕事 ページ6

A「そうだね。」



イタリアに行く前は少しだけ実家に帰ってたこともあったけど、ネットで騒がれたり追いかけられたりして精神的に参ってて。




自分の部屋からあんまり出ない日々が続いてた。





父「ほら、A。



遠慮しないでどんどん食べなさい。」



A「お父さんっ！



そんなに食べたら太っちゃうよ〜」




父「そんなこと言うな。



女の人はちょっとふっくらしてるくらいが魅力的なんだぞ。」




A「それどこの情報なの？



聞いたことないけど〜？(笑)」



父「今はテレビ見てもガリガリなモデルばっかりだからな。



ほら、食べなさい。」



A「はいはい(笑)」





優しい両親との、和やかな久しぶりの食卓。





A「お父さん、お母さん。



あのね、話があるんだ。」




母「なあに？改まって。」



A「あのね。



私、来週からまた日本で仕事しようと思ってるの。」





母「そう。


じゃあ職探しするのね。」



父「その歳ではもう、仕事も選べないんじゃないのか？



相手探して嫁に行くことを考えたら・・・」




A「お父さん、あのね。



私、来週からマネージャーの仕事、することになったの。」




母「あら、もう決まってるの。」




A「そうなの。




だから、心配しないで。」

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