虹の向こう側5（Taisuke.F）

永遠の約束 ページ5

藤ヶ谷「・・・そうだったんだ。




何も知らなくて・・・ごめん。





でも、どうしてウソつかなかった？」





A「太輔くんが好き、だからだよ・・・？




ウソ、つきたくなかったの。





だって、やましいことなんてないもん。




だいたいさ？




お父さんずるいんだもん。





自分の部下に会わないと太輔くんとのことだって認めないって・・・」






そんな交換条件だったのか・・・？！





A、ハッとして慌てて口、手で押さえた。





藤ヶ谷「・・・俺とのため？」





A「・・・・・」





うつむいた顔覗き込んだ時、大粒の涙、ポタッて床に落ちた。






藤ヶ谷「・・・A・・・




ごめん。





俺、移動中に信号待ちしてるAと知らない男見つけてさ。



びっくりして・・・





Aが好きだから。誰にもとられたくないんだ。」





ソファーの上。



座ったまま、ぎゅって抱きしめた。






藤ヶ谷「やっぱり・・・仕事、あるから。




今すぐ、その・・・




永遠の約束、してやれないからだな・・・」







誰よりもA、大事にしたいのに。





俺の気持ちの中では、もう随分前に。




とっくに永遠の約束、してるつもりだった。






A「大丈夫。



別に急いでないし、わかってるから。




お父さんも、弱気になってるだけだと思うし。」

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