きらめく砂のごとく3(Yuta.T)

駆け引きの真相 ページ6

・・・ホントは・・・









フロントでもらった２枚のカードキー。









・・・はじめから、１部屋分しかなかったんだ。





予備用のキーと２枚、渡された。







ロビーで、遠い瞳して外見ながら座ってるAさん見て思いついたんだ。









・・・最後。








Aさん。俺と一晩過ごすこと、選んでくれる・・・？




俺は朝までずっと一緒にいるつもりだけど。







・・・ちょっとだけ、いたずら？したくなっちゃった。




こういうの。恋の駆け引きなのかな・・・？






A「・・・・・？」




Aさんのこと、抱きしめたまま。







玉森「・・・どうして隣の部屋、入ろうとしたの？」





A「・・・・・」





玉森「俺と、って思ってくれたんじゃなかったの？」





A「・・・・・」







Aさん包み込んだ腕、ほどいて。



Aさんのこと、そっとこっち向かせた。






玉森「当然、俺と一緒の部屋、選んでくれるって思ったのに。




・・・傷ついた。







・・・だから癒やして？」






笑顔で甘えてみたんだけど。




Aさん、俺の目、じっと見たまま。









・・・そんなまっすぐ見られると、恥ずかしくって・・・



思わず目、反らした。






玉森「Aさん・・・



ごめん。怒った・・・？」

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