きらめく砂のごとく2(Yuta.T)

言えない気持ち ページ14

この前・・・車も赤だった。






赤いの、好きなのかな？






外に出たAさん、追うようにして。



俺も、店の外に出た。






玉森「・・・おはよ。」





A「あっ・・・玉森くん。



おはようございます。





今日は休憩、早いんだね？」






振り返ったAさんの笑顔。いつもと変わらなかった。






玉森「・・・今日、遅かったね？」





A「うん・・・



今日ね。息子がクリスマス保育で、幼稚園にお友達とみんなでお泊りするの。



先生たちの準備があるから、集合がいつもより一時間遅くって・・・」








玉森「・・・え？



今日お泊り会なの？」







A「・・・あっ！！」






Aさん。手で口押さえて。



明らかにしまった！って顔、してる。






玉森「・・・教えて、って言ったじゃん。



俺、すげーショックだわ。」






A「だって・・・」






玉森「・・・俺のこと。嫌い？」






A「そんなこと！」





玉森「じゃ・・・好き？」






A「・・・・・」






玉森「・・・言えない？





俺は、Aさんが好きだよ。








・・・今もずっと、Aさんのこと考えてた。






今日、ここの撮影最終日でさ。


はじまんのいつもより遅いんだ。





だから・・・Aさんに会いたくて、頑張ってきたんだよ？」

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