運命の赤い糸 6（Taisuke.F)

信じたい ページ3

A「・・・・・//」




久しぶりに抱きしめられて。頭優しくなでてくれた。




どうしようもなくうれしくて・・・




藤ヶ谷くんのこと。見上げる瞳から大粒の涙、こぼれた。





・・・藤ヶ谷くんを信じたい。




でも。恋愛経験も少ない私。




大人気アイドルとの恋愛なんて、いきなりハードルが高すぎて。





どうしていいかわからなくて・・・





ちょっとのことも許せなくて、信じられなくて・・・





意地張って・・・？





A「・・・私ね。




藤ヶ谷くんのこと・・・そこまで信じきれない・・・




ごめんなさい。




もしかして、いつもそんな風に女のコに言ってるの？



少しの間だったけど。ホントに楽しかった。ありがとう。」






きっと取り返しのつかない言葉。言っちゃった。





後で反省したけど、きっと許されるはずもなくて。




自己嫌悪に陥った私に藤ヶ谷くん。そっとささやいてきた。




藤ヶ谷「・・・Aちゃん。



電話出たくないなら出なくていい。





・・・でも、明日。



コンサート、絶対来て欲しい。





俺のこと、見に来て欲しい。





・・・待ってる。」




怒ってないんだ・・・




”待ってる。”




そう言ってくれた。




うれしくて・・・




笑顔で応えた。

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