ジャスミンティー ページ15
部屋の奥、リビング入って。
ソファーにもたれるようにして２人、床に座ってる。
・・・Aさん。あったかいジャスミンティー、いれてくれて・・・
ちょっとほっとするひととき。
爆発しそうな気持ち。落ち着いてきた・・・(笑)
藤ヶ谷「ごめん・・・
俺、ずっと玉といるAさん。見てたよ・・・
でも、きっと。もう、初めて会ったときから好きだったと思うんだ。
俺・・・何度も言ってるけど。今、ここにいる、そのまんまのAさんが好きだよ・・・
ずっと。好きだった・・・」
俺、Aさんの大きな瞳、まっすぐ見て伝えたら。
A「・・・藤ヶ谷くん・・・
いっつもありがと。知ってる・・・
もー、ずっと前から。何回もそうやって気持ち。伝えてくれてたもんね・・・？
・・・ごめんね・・・今まで応えてあげられなくて。
でもね・・・今、正直な気持ち、言ったらね。
裕太くん・・・いつもかっこよくしてるけど。今日みたいに、頼りないこと、時々あって・・・
私が支えてあげないとって。連絡なくて、放っておかれてもそう思っちゃうの・・・
・・・でもそれ。恋愛感情だけじゃないのかもね・・・」
その言葉、聞いたら。
藤ヶ谷「・・・俺だって・・・
いっつもカッコつけてるけど。人間だから気持ち、弱くなるときだってある。
・・・俺のこと、支えてなんて言わない。
・・・一緒いて？俺と。それだけで俺、頑張れるし強くなれる。」
もう、カッコ悪いとか、いろいろ考えて飾っててもしょうがない。
きっとAさんにはバレちゃうだろうなって、直感でわかるから。
Aさん。かわいい笑顔で笑ってくれた。
A「藤ヶ谷くん・・・？
そうなの？意外だな・・・
あんまりそういうの。普段外に出さないよね・・・？
いっつもテレビとか、見てるけど。見たことないな・・・」
俺のこと見て笑ってる。
Aさんの笑顔。すげーかわいらしくて・・・
・・・思わず抱き寄せた。
藤ヶ谷「・・・だろ・・・？
Aさんの前でだけ。な・・・？
特別な俺。いいだろ・・・？」
A「・・・いいよ。
ここでだけ。特別なの・・・？」
Aさん。嫌がることもなく、黙って俺の腕の中。
収まってる・・・
藤ヶ谷「そ・・・特別・・・
Aさんだけ。ずっと・・・」
”特別”って言ったらすげーかわいい笑顔。
よかった・・・
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作者名：たまさくら
| 作成日時：2014年6月25日 14時
