この想い、キミのそばに・・・(Taisuke.F) (ページ14)

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離れたくないページ14

・・・不安げなAさんの顔。これ以上見てたら帰れなくなる気がして。後ろ向いて玄関のドアに手、かけたとき。

A「・・・藤ヶ谷くん・・・待って・・・

お願い・・・帰らないで・・・

やっぱり・・・１人でいるの、怖いの・・・

１人に・・・なりたくない・・・」

・・・小さな細い声、聞こえた。

振り返ったら。ためらいながら俺のこと。帰らないでって一生懸命引き留めてるの。俺の上着のすそ、つかむその震える手から伝わってくる・・・

A「藤ヶ谷くん・・・ごめんなさい・・・

私。ずるいよね・・・」

Aさんの姿。いじらしくて・・・

ホントはもう。俺だって離れたくなくて・・・

帰りたくなかったから。

藤ヶ谷「・・・俺だって。Aさん、1人にしたくない。

・・・その言葉、待ってた。

ごめんな？俺もずるいな・・・

Aさんに言わせて。

側にいてやるって、俺から言ってやればよかったのに。

・・・俺が、Aさんのそばにいたいんだ。

ずるいことなんかない。何も気にすることないよ・・・

・・・俺のこと。頼って？

・・・Aさん。眠りにつくまで一緒にいるよ・・・」

俺が言うと。安心したみたいな顔したAさん。涙、こらえきれなくなってる。

藤ヶ谷「・・・意地悪してごめんな？もう、泣かないで・・・

俺がついてる。心配いらないから。」

Aさんのきれいな頬。流れる涙、指でぬぐってあげる。
見つめあって・・・

Aさん。俺のことずっと見上げてる・・・
キス・・・待ってるの・・・？

・・・してもいい・・・？

・・・かわいい唇。あごに手、添えて。キス、しちゃったら・・・

俺の心の中で張り詰めてたモノ。切れちゃった・・・
自分の中の何か。音を立てて崩れてくの、感じた・・・

Aさん、抵抗しない。全然嫌がってる風でもない。
もっと。求めてもいいかな・・・？

キス。もう一度。もう一度。
もっと、もっとって・・・

Aさん。俺のキス、応えてくれる。
キス、だんだん深くなってく・・・

背、ちっさいから、一生懸命背伸びしてさ。

・・・かわいいな。もうたまらない。
俺ももっと強く抱きしめて・・・